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映画・演劇のレビュー

『アイアンマン』

2009-07-29 21:33:08 | 映画
 ついに『アイアンマン』を見てしまった。ずっと見たかったが、絶対つまらないだろうから、勇気が湧かなかったのだ。でもそんなことしてたら、いつまでたっても見れないまま人生が終わるかもしれない、と思い、ついにレンタルしてきた。と、いうか、こういうタイプの映画は絶対劇場で見るものだ、と思うから、なかなかDVDで見る勇気が出なかったのだ。冷めた目でこういうアクションを見てはならない。見るなら絶対イケイケで、ノリノリでなくては意味がない。だが、最近はこういうタイプの映画もなかなか観客を乗せてくれない。変に理屈っぽかったり、反対にいくらなんでもバカすぎたり。バランスが難しい。

 ロバート・ダウニー・jr.が主演である。最近こういうヒーローものに性格俳優とか、なんかわからない大物俳優とかが参入してきて、わけがわからない。今回もいくらなんでもロバート・ダウニーである。嘘だろ、と思った。でも、さすがに彼らしい。彼がやるならこれくらいバカバカしくないと意味がないだろう。武器商人がなんと、ヒーローに変身するなんていういい加減にもほどがある話だ。まぁ、いろいろあって仕方なくなのだが、彼が拉致され、秘密でスーツを作り、あのあほスーツを着込んで、戦うなんて笑える。

 ヒーロー物って本当にたくさんあるが、これはちょっとした珍品だ。だって、ロバートが自分の出番確保のためなかなか変身して戦わないし、話自体もけっとう特撮ものというよりは、普通の映画っぽいし。きっと観客はいらいらしたんじゃないかなぁ、と思う。でも、見せ場はなかなかだし、じらされたほうが快感かも。

 最近のSFX重視のハリウッド映画には辟易させられてるが、こういうトボケタ映画はOKだ。まぁ、それほどたいした映画ではないし、別にわざわざ見なくていいと思うけど、なんとなく見る分には悪くない。日本ではぜんぜんあたらなかったようだが、本国では相変わらずの大ヒット。アメリカ映画恐るべし。

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