ホン・サンス4作品一挙上映の1作。先日まず『ワハハ』をレンタルしてきたが、今回はさらに2作品見た。相変わらずの作品で、面白いけど、だんだん飽きてきた。いつも同じことばかりだ。酒を飲んで、どうでもいい話をして、酔っぱらって、セックスして。
つまらない人間ばかりが出てくるから、共感もしない。前はここまで酷くはなかったけど、最近の作品はダメダメ度がエスカレートしている。しかも、いつも主人公は映画監督だし。自分の経験をそのまま、映画にしているのではないか、とすら思える。
今回(最初は『よく知りもしないくせに』)は、ある国際映画祭の審査員として、会場に行く話と、済州島にある映画学校の講師として、学生に話をしに行く話。エッセイのような文体で、どうでもいい話をサラサラ綴る。それにしても、つまらない男だ。こんな映画監督の作る映画なんか見たくない、と思わせる。映画祭でも、審査員のくせに映画も見ずに居眠りばかりしている。
気まぐれで、飲んだら、どろどろになるし、女にだらしない。こんなつまらない主人公の話に付き合う僕たち観客はちょっとマゾではないか。困ったやつだなぁ、と思いつつ、もうこんなやつの映画は見ないと決意するのであった。
でも、もう1本借りているので、仕方なく見る。モノクロで処理された『次の朝は他人』は79分の中編作品。田舎に引っ込んで映画学校の講師をしている主人公が、久しぶりにソウルに出てくるある冬の日の話。彼(もちろん映画監督)が、知り合い(お世話になっている先輩)と会い、酒を飲んで話をする。3,4日、ソウルにいて、かつての恋人を訪ねたり、バーの女性を好きになったり。
どこまでが本当でどこからが、願望なのか、よくわからない。同じ日が何度となく繰り返されたりするから、現実と空想の境目が見えなくなる。まぁ、酔っぱらいにとっては、どちらも同じことなのだろう。
もちろん、つまらない映画であるわけではない。見ている分には悪くはない。こんなつまらない話なのに、退屈しないし、飽きさせない。最初のころはそれがちょっとした驚きだった。『気まぐれな唇』なんて、すごかった。もちろん、初めて見たのは『江原道の力』(のちに、『カンウォンドの恋』とタイトルを変えてレンタルされた。新作かと思って、騙されて、借りてしまった。)免疫がなかったから、この映画は何なのだ、という驚きで、目が点になる。従来の映画文法なんか完全に無視。それがホン・サンスの魅力だ。だが、だんだんそれにも慣れる。そのうち飽きる。
つまらない人間ばかりが出てくるから、共感もしない。前はここまで酷くはなかったけど、最近の作品はダメダメ度がエスカレートしている。しかも、いつも主人公は映画監督だし。自分の経験をそのまま、映画にしているのではないか、とすら思える。
今回(最初は『よく知りもしないくせに』)は、ある国際映画祭の審査員として、会場に行く話と、済州島にある映画学校の講師として、学生に話をしに行く話。エッセイのような文体で、どうでもいい話をサラサラ綴る。それにしても、つまらない男だ。こんな映画監督の作る映画なんか見たくない、と思わせる。映画祭でも、審査員のくせに映画も見ずに居眠りばかりしている。
気まぐれで、飲んだら、どろどろになるし、女にだらしない。こんなつまらない主人公の話に付き合う僕たち観客はちょっとマゾではないか。困ったやつだなぁ、と思いつつ、もうこんなやつの映画は見ないと決意するのであった。
でも、もう1本借りているので、仕方なく見る。モノクロで処理された『次の朝は他人』は79分の中編作品。田舎に引っ込んで映画学校の講師をしている主人公が、久しぶりにソウルに出てくるある冬の日の話。彼(もちろん映画監督)が、知り合い(お世話になっている先輩)と会い、酒を飲んで話をする。3,4日、ソウルにいて、かつての恋人を訪ねたり、バーの女性を好きになったり。
どこまでが本当でどこからが、願望なのか、よくわからない。同じ日が何度となく繰り返されたりするから、現実と空想の境目が見えなくなる。まぁ、酔っぱらいにとっては、どちらも同じことなのだろう。
もちろん、つまらない映画であるわけではない。見ている分には悪くはない。こんなつまらない話なのに、退屈しないし、飽きさせない。最初のころはそれがちょっとした驚きだった。『気まぐれな唇』なんて、すごかった。もちろん、初めて見たのは『江原道の力』(のちに、『カンウォンドの恋』とタイトルを変えてレンタルされた。新作かと思って、騙されて、借りてしまった。)免疫がなかったから、この映画は何なのだ、という驚きで、目が点になる。従来の映画文法なんか完全に無視。それがホン・サンスの魅力だ。だが、だんだんそれにも慣れる。そのうち飽きる。