この残酷な童話世界に導かれ、思いもしない唖然とする展開には、茫然として、でも、目の前の風景に目を奪われる。もう僕たちはスクリーンに釘付けだ。この先、このとんでもないお話はいったいどうなっていくのか、先が気になって仕方がない。ありえないような展開も自由自在。もうあれよあれよと、言う間にどんどんこの世界の中に取り込まれていく。だけど、映画は3つのエピソードが同時進行するから、今見ていたお話は途中のままで別の話にすぐに変わる。でも、どのお話も面白いから、大丈夫。
なんだかよくわからないまま、圧倒され、2時間13分は一瞬のできごとだった。これはそんなにすごい映画なのである。きっとこの冬いちばんの大傑作である。
中世ヨーロッパを舞台にしたこの奇想天外な物語に、心ときめく。ハラハラドキドキさせられ、自分たちの貧困な想像力をあざ笑うような、むちゃくちゃなストーリーを平然と見せて、魅了する。もう何が何だか、なのだ。久しぶりにお話の魅力を堪能し、そこで翻弄された。「想像を絶する世界」なんていう常套句はこの映画のためにある。3つの王国の3人の王女さまを巡るお話である。もともと童話は残酷な物だけど、この映画の描く非常識は半端じゃない。
しかも、このとんでもないお話がバカバカしいものにはならないのは、この世界を成立させる驚異のビジュアルゆえだ。これが映画であることの喜びをかみしめる。この映画のSFXは、ワンパターンで、貧困なビジュアルしか提示できない近年のハリウッドのSF大作映画を見飽きた目にも、これだけ新鮮な感動を与えるのだ。
こんなにもグロテスクで残虐。なのに、それが嫌ではなく、納得がいくって、すごくないか?
ラストの大団円も見事。3つのお話をきちんとひとつの世界に導いていく。あっぱれなエンディングを用意する。うまい、としか、言いようがない。久々に何も考えずに、ただ純粋に「おもしろい!」とだけ言える映画に出会えた気分だ。だから、今回は、いつも以上にここに何も書いていない。(というか、僕は、基本、ストーリーについては書かない主義だけど、今回は特にいらない。見ろ!
それだけ)
そんなこんなで凄い映画なのに、なぜかまったくお客さんは不入りで、西宮では興行2週目なのに、もう1日1回のレイトショー上映になっているなんてなんとも残念な話だ。
なんだかよくわからないまま、圧倒され、2時間13分は一瞬のできごとだった。これはそんなにすごい映画なのである。きっとこの冬いちばんの大傑作である。
中世ヨーロッパを舞台にしたこの奇想天外な物語に、心ときめく。ハラハラドキドキさせられ、自分たちの貧困な想像力をあざ笑うような、むちゃくちゃなストーリーを平然と見せて、魅了する。もう何が何だか、なのだ。久しぶりにお話の魅力を堪能し、そこで翻弄された。「想像を絶する世界」なんていう常套句はこの映画のためにある。3つの王国の3人の王女さまを巡るお話である。もともと童話は残酷な物だけど、この映画の描く非常識は半端じゃない。
しかも、このとんでもないお話がバカバカしいものにはならないのは、この世界を成立させる驚異のビジュアルゆえだ。これが映画であることの喜びをかみしめる。この映画のSFXは、ワンパターンで、貧困なビジュアルしか提示できない近年のハリウッドのSF大作映画を見飽きた目にも、これだけ新鮮な感動を与えるのだ。
こんなにもグロテスクで残虐。なのに、それが嫌ではなく、納得がいくって、すごくないか?
ラストの大団円も見事。3つのお話をきちんとひとつの世界に導いていく。あっぱれなエンディングを用意する。うまい、としか、言いようがない。久々に何も考えずに、ただ純粋に「おもしろい!」とだけ言える映画に出会えた気分だ。だから、今回は、いつも以上にここに何も書いていない。(というか、僕は、基本、ストーリーについては書かない主義だけど、今回は特にいらない。見ろ!
それだけ)
そんなこんなで凄い映画なのに、なぜかまったくお客さんは不入りで、西宮では興行2週目なのに、もう1日1回のレイトショー上映になっているなんてなんとも残念な話だ。