
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズで大きな成功を収めたはずのジェームズ・ガン監督が、マーベルからDCに鞍替えして挑むシリーズ第2作。いろいろ大人の事情があるのだろうけど、そんなことはどうでもいい。映画さえ面白かったなら、それが一番。
間抜けすぎるキャラクターが大挙して登場し大暴れするし、さっさと死んだりもする、大忙しのアクション映画。デビッド・エアー監督による前作は「まじめな」(退屈な)映画だったが、これはもう「ヤケクソのような、はちゃめちゃな」(素敵な)映画。もう、なにがなんだか、である。もちろん、それでいいし、それがいい。どうでもいい。楽しければ。
終盤でヒトデの化け物(字幕では「カイジュウ」と表記される)が登場して大暴れするところなんて、これは一体何の映画なのか、と唖然として見守るしかない。もうやりたい放題の戦争映画なのだ。しかも、このカイジュウがなかなか手ごわくて、凄かったりもする。ヒロインのハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)すら霞んでしまう勢いなのだ。
もちろんマーゴット・ロビーは相変わらずのマイペースで大暴れしている。彼女の魅力は半減しない。充分描かれている。でも、それ以外の面々も負けてはいないのだ。バカバカしいだけの映画だけど、それがすがすがしい。睡眠不足から何度も居眠りしながらみたのだけど、大満足だ。もし、暇ができたら。今度はちゃんと全編を見てみよう。(でも、時間がもったいないから、他の映画を見るだろうけど)