
ジョニー・トーの2006年作品。二部作の2作目。実は間違って見た。Amazonでこの映画を見つけた時にはジョニー・トーの新作だと思って、それなら見たいと思った。しかも『エレクション二部作』の続編だよ、と喜び勇んで見ることにした。とほほ。
『エレクション』の新作を2024年に彼が作っていたのか、という誤解から見始めたが、配信スタートがこの2024年だというパターンに騙された。というか、ちゃんと確認しましょう。
あれっ?と、すぐわかったけど、なんか途中からやめるのはなんだかなぁと思って見てしまった。先日空前絶後の香港映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』を見た直後だから同じルイス・クーが主演したこの映画に運命的なつながりを感じた。だけど、映画は今見たら退屈でつまらなかった。
今見たからこんなにもつまらないんだろうか。当時は斬新な映画だったのか。これは2006年公開当時高い評価を得ているけど、今まで見る機会がなかった作品だ。あれからもう20年が経とうとしている。香港を巡る状況は風雲急を告げる。イギリスから中国への返還、九龍城砦解体、そして雨傘運動から連なる一連の抗議デモ。
落日の香港を背景にして、ジョニー・トーが今ならどんな映画を作るのか、それを切に見たいと思う。