
昨日見たこの芝居が気になって仕方ない。ここに描かれるお話がまるで頭に入ってこなかった。見ながら「大丈夫か、オレ!」って思うくらいに。だから終わった後、久野さんにちゃんとお話できてない。
見た直後感想を書いたけど、なんだかなぁという感じ。(余談だが、最近ますます時間があるから、しかもスマホで書くから、帰りの電車や近くの喫茶店でコーヒーでも飲みながらすぐにこのブログを書いてしまう。だから感想が感情的になることが多々ある。後でゆっくり書いたらいいのにその時にはもう次の映画や芝居を見てたり、本を読んでいるから無理)
この窓から見える風景をイメージしたチラシの写真が実は、この芝居の大事な要素ではないか、と思った。階段から降りてくる司書の男。図書館の裏でふらふらしている若い女。そんなふたりの位置関係。さらには描かれない中と描かれる外。噛み合わない会話。ここは図書館の裏側だけど、「どこか」の窓の外。だからここは図書館でなくてもいい。あくまでも「どこか」でいい。
この芝居はそんなところから始まる。開演前、客入れからそこにいる桜田燐。彼女から目が離せない。赤い衣装(マフラー)を纏った彼女をふたりの燻んだエプロンやコートに身を包む男たちが見守る。図書館へのドアを開けるとそこには劇場の外の風景が広がる。いい芝居を見た。