
今年1月に公開された映画なのだが、DVDになっていたので、借りてきた。妻夫木聡と北川景子主演のコメディタッチの作品で、フジテレビと松竹製作。中規模クラスの作品だが、もしかしたらそこそこ楽しめるかも、と期待した。しかし、これがとんでもないシロモノで、今年見たすべての映画の中でもワーストワンに堂々と押す出来だった。どうすればこんなにも酷い映画が作れるのか、僕には想像を絶する。
笑えないだけではなく、国辱的な映画だ。サンタモニカCMコンテストの審査員となったCM制作会社の男が、そこで体験する出来事を描くのだが、いくら映画だからといってこんなバカバカしいことが、あり得るわけもない。というか、堂々とこんなことを描くのは、ここまでではなくても、これに近いことが現実にあるからなのか、と勘繰りたくなるほどに、本気でこんな低能な駆け引きが描かれるのだ。世界は馬鹿で溢れていると思わせるほどに惨い。
低予算のインチキ映画で、これをするのなら、無視したら済むのだが、ちゃんとしたメジャー映画で、トヨタとか、エースコックとか実名で企業が登場する映画で、こんな愚かなことをしてもいいのか、と観客である僕が恐れ入る。大企業の太っ腹では済まされない。しかも、鈴木京香とか、豊川悦司とか、ちゃんとした役者たちが、この暴挙に賛同して出演している。おかしいのは僕の方なのか、と心配になるほどだ。みんな真面目にこの大バカ映画の協力している。主演の妻夫木なんか、こんな情けない役を自虐的に演じて何のメリットがあるのか。わけがわからない。
外国人たちが、たくさん出てくるけど、彼らはこの映画をどう思っているのか。日本のバカ映画に仕方なく、お金のために出てやっている、まぁ、適当に演じてちゃんとギャラだけ貰えたならいいか、という感じか? 情けない。
笑わせるため、というのなら、そこに徹して、これはそれだけの映画なのだ、とアナウンスしてくれたなら、まだ、許せる。でも、こんなバカでは笑えないし、作り手はそこそこには真面目にやっているみたいなのだ。何をか言わん、である。
僕にはまるでわけがわからない。国際CFコンテストが、こんないいかげんな審査で賞を決めているはずもない。でも、これはこれで結構まじめに審査会を描いているみたいだ。ありえない。カリカチュアしたから、というのなら、それがわかるように見せて欲しいけど、そうじゃない。何を信じたらいいのか、わからない。というか、こんな映画最初から最後まで何一つ信じてないけど。バカにも程があるということをこの映画の作り手は知らないのか。史上最低をひさびさに見た。衝撃だ。
ここまで書いた後、ヤフーのインタビューを見て、この映画が「ソフトバンクの「ホワイト家族」シリーズのCMプランナー澤本嘉光による脚本を、CMディレクターの永井聡が映画化した国際広告祭の裏側をつづるヒューマンコメディーだ」ということを、今、知った。宣伝のためとは言え、主演のふたりはこの映画を持ち上げていた。
笑えないだけではなく、国辱的な映画だ。サンタモニカCMコンテストの審査員となったCM制作会社の男が、そこで体験する出来事を描くのだが、いくら映画だからといってこんなバカバカしいことが、あり得るわけもない。というか、堂々とこんなことを描くのは、ここまでではなくても、これに近いことが現実にあるからなのか、と勘繰りたくなるほどに、本気でこんな低能な駆け引きが描かれるのだ。世界は馬鹿で溢れていると思わせるほどに惨い。
低予算のインチキ映画で、これをするのなら、無視したら済むのだが、ちゃんとしたメジャー映画で、トヨタとか、エースコックとか実名で企業が登場する映画で、こんな愚かなことをしてもいいのか、と観客である僕が恐れ入る。大企業の太っ腹では済まされない。しかも、鈴木京香とか、豊川悦司とか、ちゃんとした役者たちが、この暴挙に賛同して出演している。おかしいのは僕の方なのか、と心配になるほどだ。みんな真面目にこの大バカ映画の協力している。主演の妻夫木なんか、こんな情けない役を自虐的に演じて何のメリットがあるのか。わけがわからない。
外国人たちが、たくさん出てくるけど、彼らはこの映画をどう思っているのか。日本のバカ映画に仕方なく、お金のために出てやっている、まぁ、適当に演じてちゃんとギャラだけ貰えたならいいか、という感じか? 情けない。
笑わせるため、というのなら、そこに徹して、これはそれだけの映画なのだ、とアナウンスしてくれたなら、まだ、許せる。でも、こんなバカでは笑えないし、作り手はそこそこには真面目にやっているみたいなのだ。何をか言わん、である。
僕にはまるでわけがわからない。国際CFコンテストが、こんないいかげんな審査で賞を決めているはずもない。でも、これはこれで結構まじめに審査会を描いているみたいだ。ありえない。カリカチュアしたから、というのなら、それがわかるように見せて欲しいけど、そうじゃない。何を信じたらいいのか、わからない。というか、こんな映画最初から最後まで何一つ信じてないけど。バカにも程があるということをこの映画の作り手は知らないのか。史上最低をひさびさに見た。衝撃だ。
ここまで書いた後、ヤフーのインタビューを見て、この映画が「ソフトバンクの「ホワイト家族」シリーズのCMプランナー澤本嘉光による脚本を、CMディレクターの永井聡が映画化した国際広告祭の裏側をつづるヒューマンコメディーだ」ということを、今、知った。宣伝のためとは言え、主演のふたりはこの映画を持ち上げていた。