こういうタイプのファンタジーって、韓国映画の十八番。本当に好きだなぁ、と思う。もちろん、僕も大好きなので、乗せられる。70歳のおばあちゃんが、20歳の女の子になってしまう。そこで起こる様々な日常の冒険がコミカルに描かれていく。定番なのだが、ちゃんと作られてあるから安心して見ていられる。楽しくて、切なくて、最後には、ほろりとさせられる。
失われた時間をもう一度取り戻す。しかも、ありえたかもしれないもっと素敵な人生。だが、本当は知っている。自分が生きてきた苦難の歴史は、決して不幸ではなかった、ということを。後悔なんかしていない。でも、一瞬、甘い夢を見られるのなら、見てみたい。
現代を20歳の頃の自分が生きたなら、どうするのか。歌手になって、ブレイクする。素敵な恋をする。70歳のおばあちゃんの心のまま、20歳の体で生きるそんなこんな、が描かれていく。あっ、という間の2時間だった。70歳の心のまま、20歳の体を生きる。なんと、孫に好かれてしまったりもする。(これも定番ですね)
ヒロインを演じた『サニー 永遠の仲間たち』(素晴らしい傑作!)のシム・ウンギョンがとてもキュートで、かわいい。オードリー・ヘップバーンのイメージ(それは、映画自身の意図であるだけでなく、主人公であるおばあちゃんがそれを望んだからなのだが)で、演じる。名前も、オ・ドゥリ(もちろん仮名)。映画全体も『ローマの休日』のラインで仕立てた。なんだか、若い女の子にはあるまじき、ちょっと下品で、滑稽なおばあちゃんの仕草が板に付いている。もちろん、おばあちゃんがそういう行為をしても何の違和感もないことなのだが、20歳の外見でされるから、面白い。まぁ、そこも、ありきたりな展開なのだが、じつにリアルに彼女が演じて違和感がないのが凄い。そこで嘘くさくなると映画は失敗だ。丁寧にさりげなく、見せる。上手い。これはあの『トガニ 幼き瞳の告発』の監督であるファン・ドンヒョク監督作品である。彼がこんな作品にチャレンジするなんて、意外だ。前作はホラーすれすれの展開を見せるリアルな作品だった。一転して、今回は冗談すれすれのファンタジー。どちらも「すれすれ」という共通点があるといえばあるけど。
肩肘張らずに、ポップコーン片手で気楽に楽しめる。まさにザ・映画。こういう作品をたまたま見たら、ほっとする。至福の時間だった。
失われた時間をもう一度取り戻す。しかも、ありえたかもしれないもっと素敵な人生。だが、本当は知っている。自分が生きてきた苦難の歴史は、決して不幸ではなかった、ということを。後悔なんかしていない。でも、一瞬、甘い夢を見られるのなら、見てみたい。
現代を20歳の頃の自分が生きたなら、どうするのか。歌手になって、ブレイクする。素敵な恋をする。70歳のおばあちゃんの心のまま、20歳の体で生きるそんなこんな、が描かれていく。あっ、という間の2時間だった。70歳の心のまま、20歳の体を生きる。なんと、孫に好かれてしまったりもする。(これも定番ですね)
ヒロインを演じた『サニー 永遠の仲間たち』(素晴らしい傑作!)のシム・ウンギョンがとてもキュートで、かわいい。オードリー・ヘップバーンのイメージ(それは、映画自身の意図であるだけでなく、主人公であるおばあちゃんがそれを望んだからなのだが)で、演じる。名前も、オ・ドゥリ(もちろん仮名)。映画全体も『ローマの休日』のラインで仕立てた。なんだか、若い女の子にはあるまじき、ちょっと下品で、滑稽なおばあちゃんの仕草が板に付いている。もちろん、おばあちゃんがそういう行為をしても何の違和感もないことなのだが、20歳の外見でされるから、面白い。まぁ、そこも、ありきたりな展開なのだが、じつにリアルに彼女が演じて違和感がないのが凄い。そこで嘘くさくなると映画は失敗だ。丁寧にさりげなく、見せる。上手い。これはあの『トガニ 幼き瞳の告発』の監督であるファン・ドンヒョク監督作品である。彼がこんな作品にチャレンジするなんて、意外だ。前作はホラーすれすれの展開を見せるリアルな作品だった。一転して、今回は冗談すれすれのファンタジー。どちらも「すれすれ」という共通点があるといえばあるけど。
肩肘張らずに、ポップコーン片手で気楽に楽しめる。まさにザ・映画。こういう作品をたまたま見たら、ほっとする。至福の時間だった。