ドアの向こう

日々のメモ書き 

また桜

2011-04-17 | 道すがら

  東京都八王子市廿里トドリ町 多摩森林科学園のサクラ保存林。 
  標高230mあたりから 市街地を望む。
  

     山又山山桜又山桜    阿波野青畝

 漢字ばかりの句。  母音のAが 16音、 何度も たたみかけていう、
 櫻が迫ってくるようだ。


 

  優雅な山桜    若葉は花といっしょにでる

 

   花の奥  山吹を透かしてみる櫻

 ↑ ミミガタテンナンショウ (仏炎包に、耳たぶのような張り出しがある) 詳細はこちらの画像で
  足下の白は クサイチゴやニリンソウ、スミレなど
 
ほか ムラサキケマンやロゼットのキランソウも(↓写真)。 ヤマルリソウは勿忘草に似て。
  花の余韻をいつまでも楽しんだ。 ヤマルリソウの写真は以前の記事で

 キランソウ

 

 

 

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甃のうへ

2011-04-08 | 道すがら

  4月1日  砧公園で ひときわ目立つ大きな樹 

 

  名札には シマサルスベリ…   なるほど すべすべお肌  姿もいい
 季節には白い花をつけ、 ふつうのサルスベリにそっくりで、 紅葉もとびきり美しいそうだ。 レンギョウ、土佐水木、サンシュユなど咲いてハナズオウが蕾をふくらませている。

  用賀プロムナードの甃に 百人一首があるのも楽しい

   玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする   式子内親王 

 流麗な書もあれば 子供らしい筆跡もある。    

   

  契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり   藤原基俊

 路面を流水紋のような模様が走り、 櫻の影も書をひきたてている 
 甃のうえの、 上等なこの風情がいい。


  歩道を伴走する小川。 石を敷き詰め土手までも積んでいる。    
  櫻はチラホラとしかなかったけれど、 三好達治のうたにある 

     あはれ花びらながれ
     をみなごに花びらながれ
     をみなごしめやかに語らひあゆみ
     うららかの跫音(アシオト)空にながれ 
      …   
                   「甃のうへ」

 爛漫の春 花びらが風に舞うようすなど思い、 いまは涸れている川には水を湛え、 ゆっくり流れる花を感じた。   
 

 

 センスのいい花屋さん。  上品なカラーが匂うような石畳      

 

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奄美の森

2011-02-28 | 道すがら

  奄美の夜明けは遅い  6:55 ようやく太陽が顔をだした 
  当然ながら  日の入りも 18時17分ころと遅かった。
  

 

 ・奄美自然観察の森   
 アカヒゲがヒーヒョヒョヒョと鳴く(案内図では②左下の鳥)。 姿は見えない。 体長約28センチもあるオーストンオオアカゲラがキョッキョッと飛んだ。 ルリカケス(案内図で左上①)のギャーギャーと警戒の声。 椎の巨木。 樹齢は? ガイドさんの案内でキヌランや奄美天南星アマミテンナンショウ(マムシ草)など。 タチツボスミレ、ウスベニニガナ・・・ 

  展望台から)  広大な亜熱帯広葉樹林  大自然から生気をもらう。

  龍郷湾を一望する。  東シナ海が見える。
 ホテルから笠利湾に沿って走る。 西郷南洲謫居跡の近くも通った。 西郷隆盛(号は南洲)が幕府からの追及を逃れるため奄美に身を隠したのは1859年(安政6)。 西郷が2年8か月過ごした住まいが復元され愛用の書道具や枕など公開されている。謫居タッキョは流刑されたひとの住居。

黒糖焼酎工場見学  黒糖焼酎やリキュールなど試飲、 もちろん購入。 

用安海岸は美しいビーチ。 岩の上に磯ヒヨドリの姿があった。 頭から胸、背が青藍色。 ふつうのヒヨドリに青の御高祖頭巾オコソズキンを着けたようなのだ。 一度見たら忘れない。     
・奄美ばしゃ山村 ・奄美民族村 昼食
 黒糖づくり・ジマム菓子(ピーナツの黒糖を絡ませたもの)づくりが体験できる   


・奄美パークに   田中一村記念美術館 がある

 

  いよいよだ、 この奧で作品が待っている。
  そして美術館の周辺には「一村の杜」があり 
  一村の絵の世界が亜熱帯の植物で再現されている。 
  

 

 

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太平洋の荒波

2011-02-27 | 道すがら

 夕べ、 波の音に混じって雨音を聞いた。 
 眠れぬままにいつまでも 「島のブルース」 が鳴っている。 

 奄美なちかしゃ  蘇鉄のかげで
 泣けばゆれます さねん花よ…
 ながい黒髪 島むすめ
 島むすめよ~
 
  ホテルでもショウがありたくさんの島歌を聴いた、 歌詞の意味はよく分からないけれど、なにか切々と訴えた。 熱い思いが籠もっていた。 島歌は耳から離れないのだ。

              

 地図の拡大

 さて、 2月27日  夫誕生日
 奄美大島中南部 古仁屋港から20分のところ ・ホノホシ海岸へ

  太平洋の荒波にもまれ丸くなった石で、 埋め尽くされる海岸 

 渦巻き逆巻く波

 

 寄せては返す白波の…

 『巻きつつある。 開きつゝある。 湧きつゝある…』 (島崎藤村) 
  終わりのない波が 後からあとから押し寄せる

 古仁屋港よりフェリーで大島海峡を渡る。 加計呂麻島カケロマジマの瀬相港着。 
バスにて加計呂麻島観光  於斉オサイでガジュマルの巨木をみる。 枝や幹から多くの気根が下がり着地して妖怪のように腕を広げて

 ・呑之浦(島尾敏雄文学碑)  ひっそりと待つ寒緋桜も寂しげだ

 

  特攻艇震洋のこと、ベニヤ板の舟 250㎏の炸薬サクヤクを載せて… 胸が痛んだ。 おだやかな島尾敏雄指揮官は当時二七歳  苛酷な運命をおもう。 碑文が胸をうつ。


 
 
・スリ浜 (白い村と呼ばれる加計呂麻島内屈指の美しいビーチ 寅さん映画の撮影場所) 
   車窓よりサイハイデイゴ  濃紅色の桃の花

 

・安脚場アンキャバ戦跡

 進入する潜水艦を監視したといわれる金子手崎防備衛所。 旧陸軍の砲台跡、弾薬庫など見学する。 

 眼下には真っ青な海。 幾つもの哀しみを呑み込んで太平洋が広がる。 波が荒い、 ヒカゲヘゴやクワズイモの葉が静かにそよいだ。 加計呂麻島の戦争   しっかり覚えておこう

・諸鈍長浜ショドンナガハマのデイゴ並木  
 生間港よりふたたびフェリーにて 奄美大島(古仁屋港)へ戻る

 ・マングローブパーク 原生林を俯瞰すればまるでブロッコリーの林だ  
  ・大浜海浜公園   日本の渚百選にも選ばれたところ。 

 園内では 高倉(高床式の穀物倉)が立ち並ぶ。 屋根の部分に収納する。
 ストレリチア(極楽鳥花)、イトバショウの花(茎から採れる繊維で織ったのが芭蕉布)。  
 ここまで アリガッサマリョタ…  島ことばで ありがとうございました

   部屋の前のプールから蛙の子守歌がきこえる。
  コーラスは絶妙で気持ちよく眠りについた。 龍郷町 奄美リゾートホテルカレッタ泊
 

 

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夕影

2011-02-26 | 道すがら

  
 南国の植物に逢いたくて奄美にやって来た。 美術館も楽しみなら、 パイナップルのようなアダンの実物を見て感動もひとしお。 パパイアの実やイトバショウの花、 可憐なリュウキュウシロスミレ 緋寒桜、 桃など盛りであった。 

 島の南部  瀬戸内町の宿に着くころ、 大島海峡に陽が沈もうとしていた。

   巨大な夕日をみるのも久しぶり  自然が用意したおもてなしか…
  加計呂麻島の山々に落ちる、 空を茜色に染めて熔けるような夕日の
  重々しい耀きに巡り合った。  

 

 

  金のさざ波   アダンの影  
 田中一村をじかに感じる旅  
 熱い夕陽  震洋隊(特攻隊)のこと  指揮官は作家・島尾敏雄…

 ルリカケスにあえるか アサギマダラは…
 自然観察も楽しみだ

 

 

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奄美北部

2011-02-26 | 道すがら

奄美大島は 鹿児島から南南西に約380㎞、 国内の離島のなかで佐渡に次いで2番目の広さ。 平野部が少なく山地のほとんどは亜熱帯原生林で覆われており… (ワクワクする)
 貴重な動植物の生息地… (はやく会いたい!) 琉球と鹿児島の影響を受けながら、島唄や島料理など独自の世界が広がる島です。 
 (画像など 宿泊先:マリンステイション奄美パンフレット、 てくてく歩き ガイドブックよりお借りしました)
 まずは  地図を 拡大

 羽田から直行便で2時間余り、 暖かい湿った風のなかに降り立った。 空港からバスに乗換え、 島内最北端の笠利崎灯台へ。 

 コバルトブルーの海  エメラルドグリーンのところは珊瑚礁  白い砂浜。
 海は広いな~  おおきいな~  波の音と潮の香りに包まれる 

 パイナップルのようなアダンの実  一村の作品でお馴染み
 

 次いで あやまる岬へ



  ソテツが群生。 巨大な羊歯はヒカゲヘゴ。 ハイビスカス、 ブーゲンビリア、 浜木綿、 足下にウスベニニガナ、 シロスミレ、 紫のスミレなど咲いている。 いたるところにある白花はセンダン草と教えて貰う、 雑草というが素朴でなかなか美しい。 調べると タチアワユキセンダングサらしいけど。 薄かパンパスグラスのような白い穂はサトウキビの花、 すでに刈り取りも済んで袋詰めされたところもある。

 「あやまる」なんておもしろい名称、 謝るでなく誤りでも無く、 岬の地形がこんもり丸く昔の遊具 「あや織りの毬」 に似ているから命名されたそうだ。

  太平洋の水平線

あやまる岬

 

 これより南下 奄美大島の北端から南端へ    

  

 一路ホテルへ、  折しも落日の刻…  幸運に感謝だ  18:11

 

  18:17

 

 

 

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野道をゆけば♪

2010-10-10 | 道すがら

  畑のトランポリン  楽しそうでしょ


  午後から晴れて彼岸花を見にいった。 (見沼代用水) 通船堀西縁は時すでに遅く、新しい花は日陰に少し、 ほとんどが色あせていた。 その代わりすてきなものをみつけた。

 冬瓜やたがひにかはる顔の形(ナリ)   芭蕉

  白粉つけて…
   

          

     
  あたり 一面  朱い花

  

   ぜんぶ マルバルコウソウでした。   


  丈高い  赤まんま? 


  鶏頭の栽培    ここだけ華やいで

       


  コスモスの向こうは  さいたま新都心

 
  街中のより色濃い 紫式部


  埼玉スタジアム2002  ザッケローニ監督の初采配で勝利した
   きのうの熱気がまだ残っている

 

      

 

 

 

 

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杏子色の夕焼け

2010-10-05 | 道すがら

        

      完成すれば634m  東京スカイツリー   (隅田公園から)
   3分の2くらいが出来ている

 

   

   

  蝦蟇さんのお供で  アクアシティお台場

  

        
 

    
     空に真赤な雲のいろ
      玻璃に真赤な酒の色…
 
   
          美しさに息をのむ夕焼け
 

                                  

 

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河井寛次郎記念館

2010-09-22 | 道すがら

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<昭和12年(1937)主に飛騨高山の民家を参考にしつつ、独自の構想のもとに設計

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 2…丸石  郷里の知人たちから燈籠寄贈の申し出があったのを丸石にして貰い、寛次郎はこれをあちこちと動かした後、現在の位置に定めた。
10…こま犬は脇息として中をくりぬいて、寛次郎は干し柿やきり飴などいれ、晩年まで、座右に置いていたそうです。

 どれも心あるかたち、 深い思いがこめられた さまざまのもの…
 小さな写真では 素晴らしさが伝わりません。 実物をぜひとも

  河井寛次郎記念館 詳しくはこちらで 一部作品がご覧になれます。

  BGMをお楽しみください
  曲は サティ:ジムノペディ 第3番 (ドビュッシー編曲版)で


ここは大きな画像です。 
パソコンの状態により横幅が足りないときは 左側お気に入りなどのバーを狭めるか
上のツールバーから表示をクリック エクスプローラ バーの「お気に入り」レ点を外し非表示にしてご覧ください。



 
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てくてくマップ

2010-09-22 | 道すがら

  

   山の辺を半分ほどしか歩けなかった  地図拡大

  思い出の写真   ご覧ください。

 ① JR 桜井線 万葉まほろば線

  
  奈良旅万葉ラッピング列車デザインコンテスト による。 

 

 崇神天皇陵
 大和の青垣     

  おまけは 東大寺 戒壇堂 

     

  水面の大仏殿  

     

 大仏池のほとりに南京黄櫨ハゼ  やがて紅葉し この実は白くなる

     

  

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長岳寺まで

2010-09-21 | 道すがら

   山の辺の道は日本最古の道  
  鄙びた風情も 木立の湿った匂いもなつかしい
 

   とうとう来ました長岳寺  大門のまえ、 大きなしめ縄が目をひく
 長岳寺は天長元年(824)淳和天皇の勅願により弘法大師が大和神社の神宮寺として創建された古刹。 

        

  我が国最古の鐘楼門  重要文化財  

  白萩が咲いている。 湧き水の流れる音。
  境内の坂を登れば 緑したたる長岳寺へんろ道 (八十八ヶ所道)。 祠のお地蔵さんが待っている。  

  12,000坪の広くて静かな境内に四季折々の花…  写真集で拝見している。  庫裏の背後から酔芙蓉がのぞいた。

旧地蔵院 (重文)↓ 今は庫裏として使われている。 書院造り    



           

  まず玄関の透かしの部分に惹かれた。 前と横の模様が違う。 破風の下の部分、 なまえが解らない。
  あがって文化財を拝観、 室町時代の庭園や襖絵なども、よく慣れた猫ちゃんが案内した。 

  長岳寺 詳しくはこちらへ

 

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歩いて歩いて

2010-09-21 | 道すがら

珠城山古墳群 

  奈良県天理市柳本、 こころの風景をじかに見たいと長岳寺まで。 夜行バスで毎年ヒアシンスハウスへいらっしゃる疋田さんが近くにお住まいだ。 今はお引っ越しされたでしょうか。

  山の辺の道… 気温32℃の秋ともいえない暑さのなか、大汗だくだくで歩いた。 あきつが群れ稲穂が重そうに垂れている。 至るところに葛の花、 白いヒヨドリ花、コスモス、 ヒガンバナは咲いたのよりも蕾多し、 花韮に露草のいろどり。 蜜柑がたわわに。
 ホテル日航奈良からJR奈良駅は目の前でべんりだ。 APEC観光相会合の会場になっているらしい、 話し合いが好転しますように。

           -☆-

 奈良駅 9:02発  
 車中より高さ32mの大鳥居を仰ぎ見て三輪駅着 9:35  大神神社 
 ・二の鳥居から拝殿まで 清められた玉砂利をすすむ。 序奏のはじまり、 鬱蒼とした木々、 葉擦れの音、 掃き清めるひと。
 
 ・許可をもらい案内により 拝殿奧正面へ向かう。 拝殿と禁足地(神体山のうち特に神聖な場所)とを区切るところに三ツ鳥居(明神型鳥居を三つ組み合わせてある)。 ななめからご神体の三輪山を拝む。 
  霊気を感じて身も心も引き締まる。 三ツ鳥居の左右に長さ16間の瑞垣ミズガキ、 木彫りの欄間がはめ込まれている。  

 狭井神社 ・薬井戸の御神水は万病に効く。 多くの方がいただいて帰る。 ダラダラ坂を下り狭井川を過ぎると、 人家もなく寂しい道だ。 藪かげからモンキチョウが踊り出て、 まえを横切った。 黒地に白い紋をはじめて見る。 
 玄賓庵着 10:50 玄賓僧都が隠棲したと伝わる。 玄賓像はきのう興福寺宝物館でみてきた。 主がホラ貝でお出迎え、 まだ練習中という。 尋ねると、 譜面はなくて強弱や長さ、高低でメロディーのようなものができるらしい。 道々遠くから聞こえていたのは、 ここからであった。 風にのるホラ貝の音が、 芙蓉のうすい花びらを揺らした。 

 まだ青い柿の実、栗、 みかん山、 無人の店で100円入れてスダチを買った。 里芋、小芋、 赤唐辛子、花など売っている。 蒸し暑い、 ふだん、 これほど汗をかくことはない。

櫛山古墳あたり

 万葉歌碑が点在する。 額田王の

 味酒ウマサケ 三輪の山 あをによし 奈良の山の 山の際マに い隠るまで 道の隈クマ い積もるまでに つばらにも 見つつ行かむを…

 十市皇女の薨コウぜし時に…
 三輪山の真麻マソ木綿ユフ短か木綿かくのみ故に長くと思ひき  (万2-157)  

   高市皇子の挽歌だ

 巻向の山辺ヤマヘ響トヨみて行く水の水沫の如し世の人吾等ワレは
             柿本人麻呂(7-1269)

 流れの水にうかぶ、 はかない泡のように消えてしまうこの世の人間よ… 

 万葉を学んできて味わいも深まっている、 うれしい。 

  (元伊勢) 檜原神社 ・大神神社の摂社、 正面に二上山がかすんでいる。 大津皇子の死を悼み詠んだ 大伯皇女の挽歌がある。 

  
うつそみの人にある我れや明日よりは二上山を弟背イロセと我れ見む

  山にラクダの背のようなふたつの瘤、 その右側の雄岳山頂に皇子のお墓があるそうだ。
  整備し平坦なところもあれば岩盤が露出したり、 迷って引き返すなどロスもあった。 葎と畑、果樹林がつづく。 ひとに逢うのも稀で、 猛暑に歩く物ずきはすくない。 空きをねらって出かけてきたのだった。

 景行天皇陵、 崇神天皇陵、 いったん国道に出て食堂で奈良蕎麦の昼食。 長岳寺到着13:30。 本堂で秋季彼岸法会が始まるところ。 檀家さんが集まってくる。

   

 見どころ多く、 ずいぶん撮した。

 トレイルセンター青垣13:30 休憩後 柳本駅へ向かう。 静かな町並み。  道路の照りかえしが 暑い!  蕎麦の花が咲いている 15:47発  奈良駅へ。 NETで調べたとおりの時刻、 事前の行程表に沿っている。 石上神宮は またの機会に 

  

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平城宮跡

2010-07-18 | 道すがら

     

  17日のこと。 この日の奈良も暑かった。 はるか山あいに、際だってあかるい黄緑の毛氈をかけたようなのが若草山だ。 視界がひらけ爽快、 風が朱雀門を抜けると

   山も庭もうごき入るゝや夏座敷    芭蕉

のけしきであった。 雲までがこちらに向かって走るようだ。 遠くの正面にそびえる大極殿まで、 陽はじりじりと手加減なしで、 とにかく暑いけれど

   平城宮跡に入る

  大極殿  正面約44m 側面約20m 地面よりの高さ約27m  当時、天皇の即位式や外国使節との謁見など、国の最も重要な儀式のために使われていた。 

 

 
 高御座タカミクラ  国家儀式の際に天皇が着座される。

  大極殿まえの 築地回廊に囲まれた内庭に 貴族が立ち並ぶようすなど想像し

 

  内部をみあげれば 壁に四神(東の青竜 西の白虎 南の朱雀 北の玄武)。 大極 ダイゴク… 大極(タイキョク)とは 宇宙の根源のことで 古代中国の天文思想で北極星を意味する と。
  天井などは蓮の花で埋め尽くされて。  拡大         

         

  大極殿から 800m先の朱雀門を望む。  この広場が内庭。


            -☆-

  平城京歴史館
  国造りや文化の発展を支えた 遣唐使船が復元された。 遣唐使や留学生・留学僧のこと。 命がけの航海で 唐のすぐれた制度や技術・文化を持ち帰ったこと。   

   全長30m 全幅9.6m   帆は竹製 網代編

 

  詳しいご案内は こちら

 

 

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さようなら

2010-07-16 | 道すがら
 鉄子さんではないけれど 相棒にくっついて餘部アマルベ鉄橋 へ 
  
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<今日が最終       
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その歩み 



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あるばむ

2010-07-16 | 道すがら

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<笠松公園より 天の橋立 

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 籠神社のご案内を 拡大してご覧ください  
 楽々鶴はこちら

BGM コレッリ:ヴァイオリンソナタ ニ短調 Op.5 -第12番 「ラ・フォリア」
 画像には関係なく 好きな曲なので





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