ドアの向こう

日々のメモ書き 

マティスの金魚

2005-12-01 | アートな時間

 どうせ描くなら楽しまなくちゃ。いつもそう思ってキャンバスに向かう。気分は画面に反映する。 最初は乗らなくても描いてるうちに、色や形のさまざまを発見して、いいところを探す。
 だんだん面白くなっていく。気の持ちかたでくるくる変わるのだ。 

 待ちわびたマティスの金魚。 プーシキン美術館展 でようやく出会った。
 フォーヴィスム、野獣派といわれる画風。 大胆な色調、タッチ。 
 マチス・デュフィ・ブラマンク・ドラン・マルケなどが始めた。

 「金魚」1912年 気分を明るくする、この楽しく装飾的な絵に惹かれた。 鮮やかな色の組み合わせ。 手すりか椅子の背もたれか そのカーブが背景へといざなう。ゆたかに展開する。 平面的な背景と鉢の立体感。 水面にうつる金魚。 暗い部分とグリーンの位置、バランスなど絵を見ながら考えた。

 他に
サント=ヴィクトワール山の平野、ヴァルクロからの眺め」ポール・セザンヌ 
 彼は ヴィクトワール山を30点以上描いた。 去年2月、眩しい光の中でこの山を見た。 乾いた土の色、オリーブのグリーンも、傘のような松もはっきり思い出せる。 

「池にかかる橋」 セザンヌ 幾何学的な筆遣い。キュビズムの予感。 
写真スタジオでポーズする踊り子」エドガー・ドガ 踊子の足と向き合う鏡の足が印象的。
刑務所の中庭」フィンセント・ファン・ゴッホ 高い塀に囲まれ狭い場所で運動する受刑者。心も晴れない。ゴッホによく似た人物の鋭いまなざし。そのひかり。
「白い睡蓮」クロード・モネ  モネは1899~1900年にかけて睡蓮の絵を18点描いた。
ジヴェルニーの積みわら」モネ  埼玉県立近代美術館では「ジヴェルニーの積みわら、夕日」1888-89年 がいつでも見られる。 こちらは夕日に染まる積みわら
ムーラン・ド・ラ・ギャレットの庭で」「黒い服の娘たち」オーギュスト・ルノワール
女王イザボー」「アルルカンと女友達」 ピカソ

 画家は何を思って描いたのだろう。 なぜこの彩り このかたち 絵のまえで心をなぞった。 模写をつづけよう。    今日から師走 風向きも変わった。銀杏舞い散る日 
コメント (6)
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