伯母がきました 従姉妹と いとこの子ども孫もいっしょです
ゆるやかな話しぶり のんびりおおらか なんともなつかしいハチミツの
匂いがしました
いつもゆるやかでほっとします ひさびさに故郷を感じました
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蝶のやうな私の郷愁!……。 蝶はいくつか籬マガキを越え、午後の街角に海を見る……。 私は壁に海を聴く……。 私は本を閉ぢる。 私は壁に凭モタれる。隣りの部屋で二時が打つ。「海、遠い海よ! と私は紙にしたためる。 ――海よ、僕らの使ふ文字では、お前の中に母がゐる。 そして母よ、仏蘭西人の言葉では、あなたの中に海がある。」
「郷愁」 三好達治