ドアの向こう

日々のメモ書き 

咲きいでぬ

2008-04-17 | 自然や花など

 
       牡丹蘂ふかく分出る蜂の名残哉     芭蕉

  牡丹が咲いている。  蘂の金が蠢くよう と歌うのは前田青邨だ。 牡丹は夏の季語である。 

  

       牡丹吹かれゐて天空に波おこる     八束

 

   

 

  豊麗、 気品あふれる姿は、 花王の名にふさわしい。 
          
         天つ日の寂寞(ジャクマク)さ牡丹咲きいでぬ    水巴

  友人に、 毎年花を届けている。  頂いた手紙には
  「その姿に息をのみ、祈る気持ちになりました  花言葉の「風格」を感じさせます」 とあった。 

  午後から雨の予報。 花が崩れる前に、三年越しの絵を仕上げなければならない。 今朝は曇り空のもとで 静かにひっそりと咲いている。

               -☆- 

 追記 ルピナスさんに教わりました。 遠来の客をもてなすとき、 雪降る夜は牡丹の木ボクを炉にくべて温めること。 さらに調べると 牡丹の木をくゆらせて茶の湯を沸かすことは最高の風雅である と。

  炉にくべて上無きものは木(ボク)にして牡丹ぞといふにすべなほほゑむ   白秋

  
  ※ このところ雨風強く ほのかな紅 は 傘を差し掛けて守ったが、 花びらの光沢も褪せてきている。 来年まで 待ち遠しいことです
   早春の芽吹きは こちら

 

コメント (2)
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