この絵のまえで おもわずにっこりしてしまう。 素直さとユーモア、 いい味がでています。
女流画家 丸木スマさん。
顔にソバカスがいっぱいあって 何とかしようと思ったがどうにもならない。
それで私はせめていっしょうけんめいに働いて、 その埋め合わせをしておりました。
自分をすこしも美人だとは思わないが、 絵を描くようになって 少しは見られるようになったのではないかと思います。 もう死んでもよいと思っていた頃の顔と、 もう少し生きて、すきな絵を一枚でもたくさん描こうと思ってからの顔は、 自分でもわかるほど変わって、生き生きとしてきたのではないかと思います。
ほんとうに 美人より輝いている。 好きなことに没頭すると 表情も明るく いい顔になってくるのね。
自分でもわかるほどって とてもすてきです。
そのほかの作品は 別所沼だよりのここにあります。 ほとんどが大作、 会場では、 絵をひきたてるように素朴で洒落た額に納められ、 或いはセンス良く表装されている。 例えば、 中廻、柱は代赭、 一文字に質の良い縞柄、 淡い三色の太線で囲まれると、 さらに素晴らしく見えました。 図録も絵はがきも額がない写真で残念に思う。 晴れ着は作品の一部となって完成する。
絵筆を執るすがたも 羨ましいくらい楽しげ
百合の手まえに 赤い花を描いてますね。 黄色は何の花でしょうか

後方の絵は 「内海の魚」と「庭先」
(画像: 丸木スマ展カタログから)
画家のアトリエを覗くのは 実に楽しいと思います。