ドアの向こう

日々のメモ書き 

大寒

2011-01-20 | こころ模様

    
      大寒やなだれて胸にひびく曲     波郷

   
  土手のうえから富士がよく見える。  手前の林も畦もカラカラだ。
 寒冷な空気がテニスボールの快音や、 遠くの話し声をこちらまで運んでくる。
 しばらくは かじかむ心を温めて冬の詩を楽しみたい。
 

  雪嶺がブルーの 巨大なスクリーンに浮かぶようにみえた。 
 颯爽として 堂々として 冬の調べを奏でている。
  耳を澄まし  心鎮めていつまでも聴いた。 

   
 

 

 冬だ、 冬だ、 何処もかも冬だ
  見わたすかぎり冬だ
 ふたたび僕に会ひに来た硬骨な冬
 冬よ、冬よ

    …

 大きな公孫樹の木を丸坊主にした冬
 きらきらと星の頭を削り出した冬
 秩父、箱根、それよりもでかい富士の山を張り飛ばしてきた来た冬… 
                       
                 高村光太郎 冬の詩 (抜粋)
 


 

 大雪に見舞われる方もあるというのに  
  こちらは先月22日に降ったきりで きょうまで一滴も降らない  
   蛙の雨乞い  とどきますように   (今朝の気温 -4.1℃)

 

 

コメント (2)
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