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油彩 P 8
友達がむかし創ったトルソーだ。 慎重な指痕が無数についている。 そこをなぞるようにキャンバスに絵の具を載せた。 いつもそうだが、 人物はちょっとしたことで表情が変わってしまう。 眼窩の周りや鼻の下から口にかけて クチビルのやわらかな肉のつきかた 頬の筋肉の方向など。 繊細な皮膚感など微妙で、 石膏ながらここはたいへん勉強になった。
このあと大きなレモンは薄切りになった。 それに塩をパラパラと振りバルサミコ酢をかけて美味しくいただく。 バルサミコの甘いフルーティーな酸味が、 若い檸檬のとがった酸っぱさをなだめてくれる。
酸っぱいは成功のもと…
未熟ながら 絵はいちおう完成とした
時間がたてばまたなにか気になるところも見つかるだろうけれど
大きなレモンは こちら