ドアの向こう

日々のメモ書き 

兼好さんの遺言

2011-04-02 | こころ模様

         

    人、死を憎まば、生(シヤウ)を愛すべし。
  存命の喜び、
  日々に楽しまざらんや。   徒然草 第九十三段

 今こそ こころにしみる兼好さんのことば。 しずかに息をひそめて問いかける。 
これまで、 何度も出会ってきたこのことばに、 こころから頷いた。 
大震災、原発事故に戸惑い、悲嘆する日々、 胸の奥深くにひびく言葉だ。 

 兼好さんを、見ぬ世の友としてきた清川先生が、 体験をまじえて分かりやすく教えてくれる。 そんな 生きかた読本! は、エッセイとしてもすてきだった。 流れるような文章でエピソードも胸を打った。 

 蛙も 命あるかぎり

  生きて、生きることを楽しみ、愛し、まっすぐに生きぬき、生きこむ… 
   (兼好さんの遺言  清川  妙著 小学館) 

 生きる力が湧いてくる。  兼好さんと清川先生… 
 おふたりの加勢があれば百人力だ。 
 
 
 老いて智(チ)の若きにまされる事、若くして貌(カタチ)の老いたるにまされるがごとし。

 年を重ねてくると、その知恵は若い時よりまさる。それは、若い時にはその容貌が老人にくらべてまさっているのと、おなじことなのだ…  

 鏡を覗いて嘆いていたが、力強い励ましに きょうもいそいそと本を開く。 
 遠のいた美術館へも行こう。  心を豊かにして 元気になろう! 
 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする