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ドアの向こう

日々のメモ書き 

気分爽快

2014-07-29 | こころ模様

  貰った団扇を飾った。  何年か前、友が片づけをしていたら出てきたと、呉れたのだ。 
団扇は楕円の幅37×高さ30センチとかなり大きい。 (全長41センチ) 立派な団扇を無造作に与えた彼女に久しぶりに会いたいと思う。

 あたかも 障子の向こうに人がいる気配だ。 こちら側に大家族が座っている。
 光源は温かな色でぼかされ、 影絵が浮かんでみえるのは絵柄のところだけ黒い紙が貼ってある。 大ぶりだが持っていることを忘れるほど軽いのだ。 僅かにそよがせても爽やかな風が大きく広がった。 身体を包むように覆う。 自分だけで当たるのはもったいないくらいの風を起こした。

 印象派の画家たちに、 もてはやされた団扇を改めて味わった。 

 美の物語は、パルテノンの大理石が刻まれ、北斎が、扇の富士山の麓に鳥の刺繍をした時にすでに完成している。 (ホイッスラー 「10時の講演」より) 

 ホイッスラーのシンフォニー №2:小さなホワイト・ガールの団扇には 北斎のどの場面が描かれているのだろう。  


 

 なんでも大きなものが好きなのだ。  

 紅葉葵(モミジアオイ)  葉は5裂、紅葉に似ている。
 

 そのうえ、 たっぷりが好きとは、 相当な欲張りだ。

 今年は紫陽花がよく持った。 毎日水を変え、水切りをし、切り口には薄荷を塗る。 北海道土産の薄荷、 北見の名産はほとんど減らないまま何年も経っていた、 ラベルをよく見るとすごい情報が… 虫よけぐらいにしか思わなかったのが、今は切り花やお絞りに大活躍している。 ドライブ、登山、釣り、キャンプ等、 ハッカ油を少々衣服にかけて と 教わった。
 猛暑の夏、 爽やかな香りが気分を一新してくれる。

 画像は 暑さで伸びたテーブル、 じゃなかった。  カメラ機能の魚眼風

 

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2 コメント

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眼からうろこ (ふくら雀)
2014-07-30 05:52:42
団扇とはかくあるべきでした。
琳派、琳派で曇った眼から鱗が落ちた思いです。こんな絵を見せられると,0、2の視力でも、心に見えるものがあります。

広がる物語は、詩人蛙さんの面目躍如。久しぶりにうならせていただきました。真の粋をありがとうございました。

それにしても団扇を留めた小道具、初めて見ました。素敵ですね。
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インテリアとして ()
2014-07-30 14:55:21
 ふくら雀さん ありがとうございます。
 古いけど… と言いながら5本の中の1本を惜しげもなくくださったのです。 ほか菖蒲など花柄で、これは斬新と跳びついたわけです。 先日の雀さんの蛍袋など団扇にピッタリ! 棚に置いたり、 床の間に掛けたり扇ぐだけではもったいない。 絵柄を変えて年中飾れます。

 創業3百年の阿以波のHP です。
http://www.kyo-aiba.jp/interior/index.html

こちらでも楽しんでください。
 団扇飾りの小道具は組み紐でできています。
芯にワイヤーが仕組まれていて自在に曲がるので床置きしたり、吊るしたり風雅ですね。
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