日曜日は一日じゅう大風がうなり、横なぐりに吹きつける粉雪。
それでも親分は表に出たがるが、すぐに逃げかえる。
また出たがる、でも帰る。そのくりかえしで、こっちは疲れるし
風邪をひきたくないので‥‥
「だって嵐なんだからおとなしく寝てれば?」と提案し、しぶしぶではあるが
親分は昼寝、そしてご飯食べてまた早寝、夜中も寝続けた。
で、月曜は嵐がやんでいたので、外へ飛び出した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/d2/6d87263e6b661c9c5e062f23470425ac.jpg)
‥‥、縁側に先客がいる。
どうも親分は居心地が悪いらしく、また室内へと戻ってきた。
シマコの子がとうとう二匹現れた。
でっかいのである。シマコの1.5倍はある。顔も身体も大きい。
グレーのアメショー柄と、シマコに瓜二つの茶色シマシマ。
あまりに顔が似ているので、シマコの子以外の何者でもないと断定した。
図体は貫禄なのに、甘えた声でシマコを呼ぶのがとてもおかしい。
シマコが縁側を占領していたのは、そういうわけで、二匹ともよろしくお願いね、
というデモンストレーションのようだ。
母親は子のために逞しく、そして涙ぐましい努力を惜しまない。
母というものになりたくないものだと、思ってはいけないだろうか。
そんなことをつい考えてしまうほどに、それは哀しい。
子は‥‥、どこ吹く風で勝手に生きていくと思えば‥‥
思えぬ母の慈愛、冬の光に似ている。