想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

君の気配 

2009-02-16 17:02:46 | Weblog
  あたたかな日曜日とうってかわって、寒さが戻ってきた。
  晴れ間から粉雪が舞い降りてくるのを見ながら震え上がっているけど、
  まだ2月。雪に未練があります。
  もう一回くらい、どかんと降るかも‥と希望的観測。
  
  裏山へよじ上り、木立に隠れて見えない山を撮った。
  急斜面を、いつものように長靴で登るうさこに続いて親分も駆け上がる。
  登るのはいいが、降りるときどうすんのよ! と思いステイと叱るけど
  絶対!についてくるのである。

  歳をとると膝、関節が痛むのは犬も同じで、親分は歩きすぎると脚が
  がくがくになる。体重がかかる「下り」が要注意なのであるが
  崖下の山道で待っているようになるには、まだ若い(つもり)らしい。

  ねえ、おぶって帰れないよ、君の体重ちと無理があるよ、と言ってきかせる。
  言っているハナから顔をベロベロして笑っているので、無駄であった。



  でも一人なら、山道を歩いても楽しくないだろう。
  クマ除けになるねえ、なんてことではなくて、親分といつもふたりで歩いて
  きたから。
  いつか、君がいなくなってひとりになる日もくるだろうけど、そのときだって
  君の気配を感じながら歩くのだろうと思うよ。
コメント
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