想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

カラダと心

2011-04-13 19:28:43 | Weblog

東京で、ひさしぶりにJ's治療院に行ってカラダをほぐして
いただきやした。
固まって感覚が鈍くなっていたことがわかるのは、ほぐれた
からである。

なんでもそうだが、あとからわかることってあるね。
緊張でバリバリになっていた肩、首、足腰、結局全部。
ほぼ和らいだが、石田センセの診断だとまだもうちょっと足りん
ということで半分回復、普通の人の倍は凝ってるんだなあ。
実感としては全快復だし、モー楽ちんだーなんだけど。

地震の話、被災地の話ってことに自然になったし、都知事再選
への疑問とか、どうしても時事的な話題になってしまう。
帰りに寄った本屋さんの店員さんも「おひさしぶりー」と挨拶の後
余震が怖くて不安でーと同じことを繰り返し言うんだもの。
ほんとうに不安気な顔してるからホントなんだろうなあ。

けれどなー、被災地の人の目が腫れている。
きっと、夜になると、一人になると涙がこぼれてしまうんだろう。
そういう夜がずっと続いているんだろう。
うさこの目、腫れぼったかった昔を思い出すから想像してしまう。

明日って、明るい日と書く、あした。
明日をみんなで迎えたい。
すっきり瞼で目覚めたい。
できれば笑って眠りにつけますように。
一日に一個づつでいいから、被災地にいいことありますように。
みなの心に小さくていいから灯がともりますように。
心底、そう思う。

追記:かかか更新しました。
愛、愛、愛が必要なんだよ、今一番。
そういえば「愛は勝つ」って歌ってたのはKANって人だった、
好きな歌じゃなかったけど流行歌だったから覚えてて…。
皮肉であるね、カン違いでカンが一番愛が足りないっつうの!
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闘病中のオイラを

2011-04-13 09:16:25 | 親分

おっかあは勘違いをしていると、周囲の皆が忠告している模様。
「ずーっと生きてると思ってるとチガウ?」
そうそう、ずーっと生きてると思われてるオイラ。
病名がついてしまったのでオイラはホンモノの闘病犬になっちまって、
おっかあの大好きな歌手と同じなんだぜーーー、ホッホッホ。
あっちは口の近くだったけどオイラはお尻の近くなんだぜー。
どっちもどっちだぜー、闘うんだぜー、上でも下でもおんなじさ。

オイラは切り取るらしい。歌手は切り取らなかったなあ‥。
おっかあは考えに考えてと決めた‥じゃないんだぜ、ほんとうは。
「癌であーる」と医者が検査報告書を読み上げたとたんに、
で、それって切らないとどうなるわけさ? どうどうどうなる
わけさ? と詰め寄って「そりゃウンチが出にくくなるさ」と
医者が言うと、「さっさっと切り取ってくだせえ」と即答。

ウンチ大事。
そうなんだ、おっかあに「ウンチと愛の考察」を教えたのは
オイラである。



毎朝毎晩オイラのウンチを拾い続けたおっかあは、その温もりで
オイラが生きていることを感じたんだなー、できたてだもんな。
ご飯をちゃんと食べてちゃんと栄養になってることがわかると
おっかあも張り合いがあるってもんさ。

そこに赤い模様が点々入り始めてからは、おっかあは十年以上も
何事も無く黄色一色のウンチしか眺めてこなかったことを
変わらなかったことを、あらためて思い知るんだなあ。
オイラのウンチが黄色であることはしあわせの証であると。

赤の点々、少しだったのが段々増えて、点々から腺になり、
薬を飲んで減ったり消えたりしながら、結局赤は赤のまんま。
一年かけて、おっかあは赤でも黄色でもいいと思い始めた。

おっかあは練習しているのである。
生きているオイラとオイラがそば居なくなった時のオイラ。
どっちもオイラであることを、おっかあは想像する。
どこがどうチガウのか‥。
なぜ泣きたくなるのか‥。

おっかあはオイラのアホな笑い顔を一生懸命憶えていようとして
ベイビーベイビーサンダーの名曲を歌ってくれる。
オイラはダンスをするっつうか、足をちょっと上げるね。
跳ねてる気分で。
オイラが踊るからおっかあも笑い、ふたりでダンス。

おっかあは笑ったり泣いたりして、そして、消えないオイラが
いることを、ある朝気づいた。
それを消えないように、どこへも行かないようにと思うことも
必要ないことを、その翌朝に気づいた。

オイラはウンチをしておっかあに愛を教えたわけである。
生まれてきてよかったのである。

まだ手術の日は決まらないので、シッポは自由に振れるんだぜ。



コメント (2)
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