野仏さんです。
すみれさんです。
ぼくちゃんです。
おっかあです。
っというわけにもいかないのである。お目汚しなのである。
つつしんで、ひっこみます、うんそれがいい、それがいいの
陰の声‥。
母が88才で、米寿の祝いを老人会やら市やらで花束をくれたり
するらしく、写真など撮ったのを姉が送ってくれた。
野菜の箱に一緒に入っていたのだが、野菜はとっくに平らげて
今ごろになってシゲシゲと見たのであった。
なぜならば、うさこは米寿まで生きる予定はいまのところない。
しかしそのちょい手前くらいまでは用事があるので生きるかも
しらん。だったら、どんなバアさんになるのか、そう思って
母の顔をシゲシゲ見たのであった。
親子だかんね、顔が似るでしょ。
米寿の母の顔を見て、う~ん、こんなんになるんかな~?と
著しく疑義を抱いたのであった。
父さんは本格的おじーさん顔になる前に亡くなったからハンサム
の記憶しかないのである。できれば父に似たバアさんになりたい。
ぼくちゃんは、最近とみにじーさん兆候が顕われ、かわいくなって
いる。赤ちゃんと年寄りはしみじみ、神さまに近いわけで憎めない。
いいもんだ。