上野大根の沢庵漬け(歯触りがしっかりした固大根です)
信州はお漬物が美味しい土地柄です
各家庭で地場産の野菜の保存食として 自慢のお漬物が種々ありますが
野沢菜漬けと上野大根を使った沢庵漬けが筆頭にあげられます
昨今、塩分を控える傾向で食生活も大分様変わりしており
上野大根の需要が激減し 生産者の高齢化の問題も加わって存続を危惧されている中
諏訪地方に伝わる 歴史ある上野大根を利用したフレンチコースを
ホテルの野菜ソムリエのシェフが披露されると言うので楽しみに参加しました
一口サイズのオードブルは、たくあん漬けの薄くスライスしたものにチーズが挟んで在り
薄切りした生のダイコンにはからすみが挟んで在りました
前菜・・・ うさぎは上野大根のだいころしで形作られており
大根の煮汁に白醤油・クルミオイル等で味付けしたドレッシングで頂きます
生ハムと大根の彩華やかなパスタのサラダ・・・ トマトソースとバジルソースをからめて頂きます
海鮮のクリームシチュー・・・ 具材の上には大根餅が諏訪湖を表現し
その上には今年は実現せず残念でしたが
神聖な恋の通い路・御神渡を大根おろしと酒粕の風味で表現してありました
牛ほほ肉の赤ワイン煮と軟らかく煮た上野大根のミルフィーユ ・ 温野菜添え
富士山の様に牛肉と大根が幾重にか重ねて盛りつけられた上には
赤ワインのホイップが風味を添えていました
マッシュポテトも味の調和に一役買って美味しかったです
紅白野菜のデザートは2ツ割のフルーツトマトに
果物の賽の目と大根の搾り汁を使用したムースを流し込み
盛り付ける時にはフルーツトマトを上にして
その上から ゼリー状の上品なバニラ風味のフルーツソースを流し込んでありました
食器もモダンで 通常たくあん漬け用の大根がオシャレに変身したイメージです
上野大根は辛味が在って 普通の市販のダイコンよりきめが細かく硬質な印象で
漬物以外の料理は想像も出来ませんでしたが 野菜ソムリエのシェフにかかると大変身ですネ
久しぶりに手の混んだ創作料理を頂戴して 至福の時を過ごしました