★10月のバラ★

諏訪湖周辺の四季を中心に紹介しているブログです。

ナナカマド

2022-10-19 09:01:54 | 季節の花


私の地方では、あちらこちらの公園や舗道にナナカマド(バラ科)の木が
植えられています。
この時期、紅葉と赤い実が舗道を彩ってきれいです。



ナナカマドの樹木の由来は、木の材質が固くて
「七度窯にくべても燃え切らない」とか・・・・
「燃えにくい植物」としても知られています。
★初夏に見られるナナカマドの花  2006.6.14写


現在は樹木全体が紅葉しています。

   
      


身近な野の花は少なくなりました。
元気いっぱい咲いているのは、コセンダングサ(キク科)や
チエリーセージ・ホットリップス(シソ科・アサギリ属)ばかりです。

コセンダングサ(キク科)



花弁がこれから成長して来る、花芯だけのセンダングサも見かけます。


コセンダングサの仲間は沢山あり、名前の特定が難しいです。
コセンダングサの種(ヒッツキムシ・2019.11.26写)

チエリーセージ・ホットリップス







我が家の庭で美央柳(オトギリソウ科)が返り咲いています。




高砂ユリ

2022-09-04 10:21:29 | 季節の花
高砂ユリは繁殖力が強い事で知られています。
数日前、国道沿いの空き家に、背丈が30㎝位の高砂ユリが
所狭しと繁茂しているのを見かけました。
百合は花姿が美しいので雑草の中で咲いて居るのが不思議な光景に見えます。




かなり以前の事になりますが、高知県立牧野植物園に行った事があります。
博士ゆかりの植物を中心に、2010年春にオープンした温室や、
東洋の伝統園芸植物が見られると言う事で、楽しみに出かけたのですが・・・
野外の植物園は至る所にタカサゴユリが繁茂していました。
当時、タカサゴユリが猛烈に繁殖する事を知りませんでしたので
牧野博士の意図的な栽培かと解釈していました。


ウイキペディアによりますと、タカサゴユリ(高砂百合)は台湾が原産で
 大正12年に観賞用として日本に輸入されましたが、
繁殖力が雑草なみに強く、あっという間に野生化し、
ほぼ日本全国で見られる様になったと解説されています。
 和名は琉球語で台湾を意味する「タカサング」に由来するとのことです。
うつむき加減に咲いている姿が寂し気に感じられます。

   

タカサゴユリの反対側には、秋海棠も繁茂していました。
この家は、かなりの年数放置されている印象です。
雑草がぼうぼうの様子も寂しいですが、
季節の花が咲いて居る様子はもっと寂寞感があります。

秋海棠のオバナ


秋海棠のメバナを見たのも久しぶりです。
メバナは花被片基部に三角錐状の子房がある のが特徴ですが
若い秋海棠の株には花芯の真ん丸なオバナが、俄然多く見られます。
この秋海棠は、メバナがイッパイ見られるので古株だと思われます。

ネギの花

     


イヌゴマ(シソ科)


スペアーミント(シソ科)

       

ヤブガラシ(ブドウ科・ヤブガラシ属)


サオトメカズラの種

当然ですが、皆、繁茂が大好きな植物ですから
放置しておけばご想像の通りになります。







処暑の花・夏の輝き

2022-08-25 10:16:24 | 季節の花
朝晩の気温差があると濃い色の花が多く咲くような気がします。
秋が急いでやって来る信州では、濃い色の花は、
夏の終わりの輝きの様にも見えます。

ニチニチソウ(キョウチクトウ科.ニチニチソウ属)

ヒメヒオウギズイセン(アヤメ科.ヒオウギズイセン属)

マリーゴールドオレンジ(キク科コウオウソウ属)

ダイアーズカモミール(キク科コタ属)

メランポジューム(キク科メランポジューム属)

ミニヒマワリ(キク科)

ベルシカリア・アンプレクシカリス(タデ科)


ヤナギタムラソ(キク科ショウジョウハグマ属)

レッドキャンピオン(ナデシコ科・マンテマ属)

      
     カクトラノオ(シソ科)

コガネバナ(シソ科.タツナミソウ属)

ユーパトリュー(キク科ヒヨドリバナ属)

ガウラ・ハクチョウソウ(アカバナ科マツヨイグサ属)













処暑の花達

2022-08-24 19:42:51 | 季節の花
一昨日、8月23日から24節気の「処暑」に入りました。
暑さが収まる、落ち着く頃という意味合いがあり、暦の上では秋に入って居ます。
私の地方では朝晩めっきり涼しくなりました。
久しぶりに河川沿いの道を散策すると秋を感ずる小さな花達に沢山出会えました。


ミソハギ

        




オミナエシ


オモダカ



ホウズキ


自由にお持ち帰りくださいと・・・

幼い日の郷愁が在り、1個頂いて記念撮影。



ヒルガオ

ほんの一瞬、ブットレアに飛来したキアゲハ。


ブットレア




シュウメイギクの葉上のツマグロオオヨコバイ

成虫で越冬するオツネントンボ
     
ガガイモ

    




ベニバナインゲンマメ(花豆・大豆との比較)


コスモス


キバナムギナデシコ

2022-06-27 09:15:15 | 季節の花





つい先日迄、涼しい朝でしたが、日中の気温の上昇は異常で
午後になると、頭脳の働きも悪くなり、外出が億劫になります。
梅雨に入った頃から、例年、決まった場所にしか咲かないキバナムギナデシコ
(キク科・バラモンジン属・婆羅門参)が咲いて居るかどうか・・・
確かめに行って来ました
キバナムギナデシコは草丈が1m位あり、花は午前中しか咲かない半日花です。


         

  

                              

午前中に開花した花は午後にはガクが咲き終わった花弁を包み込んで
まるで開花寸前のような膨らんだ蕾形になって居ます。




    

   右後ろが開花前の蕾・前方は開花後、花弁を包んだ状態(午後)



翌日には花後の花弁を包んだガクが開き始めます。
花弁はガクに包まれている間に種子と化しているのでしょうか?
このメカニズムが不思議でなりません。



時間の経過と共に種毛が全開した様子。(大きさはテニスボール位。)


種毛は風が吹く度、あちらこちらに飛んで行きます。



すっかり種毛が飛んだ様子。

キバナムギナデシコは、いかにも雑草らしい雰囲気なので、
直ぐに除草の対象になります。
うっかり時期を逃すと来年まで観察出来ません。

   左下・タンポポ

幸いな事に、今年は数輪の花も、大きな種毛の塊も見られました。
運よく、すぐ傍にはタンポポも咲いて居ましたので、
花や、種毛の大きさ比べをしてみました。
左上段が、キバナムギナデシコの花。
下段がタンポポ

タンポポの種毛。種だけだと大きさの比が判りませんが・・・

タンポポとキバナムギナデシコの種毛の大きさ比べ。

如何にキバナムギナデシコの種毛球が大きいか・・・
お判り頂けたと思います。
キバナムギナデシコは何時見ても不思議な花です。
詳しい事を御存知の方は教えて下さい。



湖岸の小さな花達

2022-06-20 08:39:31 | 季節の花


私の地方は未だ梅雨真っ只中ですが、
沖縄は梅雨明け宣言が話題になる昨今です。
真夏はこれからだというのに、湖岸の舗道では、一足早く
秋の予告して居る様な小さな花が見られます。


    
       細葉ウンラン(オオバコ科)

    

シロバナシナガワハギ

イボタ(モクレン科)

キレハイヌガラシ(アブラナ科)


コバンコナスビ(サクラソウ科)

シロバナシモツケソウ(バラ科)

大きなムラサキツメクサ(親指と人差し指を丸めたくらい)マメ科


ヒメジオンとモンキチョウ


googleレンズと歩く

2022-06-03 17:46:09 | 季節の花
スマホにgoogleレンズの機能が附いて、植物の観察が一段と楽しくなりました。
中には名が違っているものもありますが、googleレンズが表示した名が
ヒントになって、詳しく調べられる植物もあります。
散策途中で出会った花をググってみました。
違った名が付いて居ましたら、ご指摘ください。

ジャーマンアイリス(アヤメ科)



ヒナゲシ(ケシ科)

ローズマリー(シソ科)

ペンステモン・ハスカレー(オオバコ科)



ヒメルリトラノオ(ゴマノハグサ科クワガタソウ属)

マツヨイセンノウ(ナデシコ科・マンテマ属

サクラマンテマ(ナデシコ科・マンテマ属)

ジシバリ・イワニガナ(キク科)

シロツメクサ(マメ科)

オルレア(セリ科)

フタマタイチゲ(キンポウゲ科)

イタチハギ(マメ科)

ジュンベリー(ザイフリボク科) 花が咲いている様子 (20.5.13写)



小さなハーブ園の花達

2022-05-22 14:54:50 | 季節の花

アルカネット(ムラサキ科)別名アフリカワスレナグサ。



アルカネットは花芯がガラス細工の様で一度見たら忘れられない花です。
鑑賞用と言うよりは、利用価値の高いハーブに属する植物です。
根は赤やピンクの染料の原料に、芳香のある葉は乾燥させてポプリに利用されます。
古代エジプトでは化粧品になったり、ヨーロッパでは若葉や花が食用に、
煎じた根はかゆみ止めや抗菌剤等の薬用になったそうです。
近年は肝臓に有害な物質を含んでいることが判り、食用にはされません。

コンフリー(ムラサキ科・ヒレハリソウ属)

同じく肝臓に有害であると言う事が判り食用を禁止されたコンフリー。
それまでは日常的に天婦羅の材料に使われていました。
私も大好きな天婦羅の材料でした。

アヤメ(アヤメ科)
消炎薬として胃痛,腹痛,寄生性の皮膚病 の生薬として用いられます。

アマ(アマ科)

ホソバオオアマナ(キジカクシ科オオアマナ属)

チャイブ(ヒガンバナ科・ネギ属) 別名セイヨウアサツキ


スジグロシロ蝶が吸蜜しています。

キャットミント(シソ科・ネぺタ・ファーセニー)
ハーブティーにすると、風邪の予防や不眠症に効果が在ると言われています。

マツバトウダイグサ(ユーホルビア)
生薬の玉手箱と言われています。

虫取りナデシコ(ナデシコ科)
ハーブではありませんが満開している様子が可愛らしいです。

イベリス(アブラナ科・マガリバナ属)

コテマ(バラ科シモツケ属)


コテマリはハーブ園の垣根になって居ます。


ベニシジミ






神社の境内に咲くカタクリの花

2022-04-20 19:59:42 | 季節の花


今年は桜の花が咲く時期に雨と強風で
桜の花を充分鑑賞しないまま葉桜になってしまいました。
先日、blog友さんに教えて頂いて
岡谷市内の出早神社境内のカタクリの花を見て来ました。
境内には標準的な葉にワイン色の斑が入って居る種類と
白い斑が入って居る種類があります。

標準的なカタクリの葉



この白い斑が入って居るカタクリの花は標準的なカタクリの花の
2倍くらいの大きさです。


色が濃い目の花を咲かせているカタクリの葉は白い斑入りです。



良く見ると色が濃い種類とピンクに近い花も見られます。
白いカタクリを見つけました!
判り易い様に棒が建てられていますが、見つけるには注意が必要です。

    


アズマイチゲ(キンポウゲ科・イチリンソウ属)

ニリンソウ(キンポウゲ科・イチリンソウ属)

ニリンソウの群生

スミレ

スミレは名の判断が難しいです。
お判りの方はおしえてください。

ヤマエンゴサク(ケシ科・キケマン属)

キバナノアマナ(ユリ科)

キバナノイカリソウ(メギ科・イカリソウ属)

ウスバサイシンの花(ウスバサイシン科・カンアオイ属)

ヒメギフチョウの食草

どの葉の根元にも花が咲いています。

カンスゲ(カヤツリグサ科)

ヒトリシズカ(センリョウ科・チャラン属)

ヤマブキ(バラ科・ヤマブキ属)

蕗の花(キク科・フキ属)






福寿草!

2022-02-07 07:53:49 | 季節の花

諏訪湖が全望出来る高台の公園があります。
この公園に来れば諏訪湖がどの程度結氷して居るか鳥瞰できます。
昨朝の気温は零下8℃でしたが・・・
日中は諏訪湖に流入している大きな河川や対岸の岡谷沖では
結氷して居ない様子がハッキリ見られます。
やはり零下10℃以上の日が続かないと神の道はそうたやすくは出来ません。


私が立石公園に来た目的は諏訪湖の眺望だけではありません。
例年、この高台の公園の傾斜地に
いち早く福寿草(キンポウゲ科)が開花している場所が在るのです。
この零下続きの厳冬に開花しているかどうか??
確かめてみたかったのです。


咲いていました!
地面からいきなり蕾を持ち上げて咲いて居る様子の愛らしい事!
この傾斜地は沢山の落ち葉が自然に腐葉土を作り上げ
諏訪湖から吹き上げる強風を防いでいると思われます。




福寿草が咲いている場所は45度位の傾斜地で
花の近へ行くのが大変!
何度も滑りながら、やっと花に近付く事が出来ました。


ここ連日、諏訪湖の渡り鳥を追って居たのですが、
渡り鳥は自然の状況で飛来しない場合もありますが
植物は盗掘されない限りその場で待って居てくれます。
春を待ちわびている私にはとても嬉しい対面でした!