★10月のバラ★

諏訪湖周辺の四季を中心に紹介しているブログです。

宿命のマント植物

2021-08-31 12:47:14 | 季節の花

蔓性の植物で処分される宿命の小さな花が何種類かありますが
身近な花で代表的な植物は、サオトメカズラでしょう。
花は愛らしいのですが、他の植物を覆い尽くして
成長の邪魔をするので見つけると、即駆除しますが
根元はかなり地中深くに蔓延っており
根こそぎ除去するのはなかなか困難です。


私も花が終わると除去しますが、
花から実になり始めた時の様子はとても綺麗です。


放置しておくと晩秋には茶色く変化して
実が炸裂すると大変な事になるので、
大急ぎで処分してしまいます。

                      (2020.11 写)




先日、偶然に通りかかった裏通りの駐車場で、
ポールに絡まっているガガイモ(キョウチクトウ科)を見付けました。
数年前に松本郊外のサラダ街道で見かけて以来の出会いです。


ご覧の様に、ガガイモもサオトメカズラと同じ様に
他の植物を覆い尽くし、枯らしてしまうので除去の対象になって居ます。
花は細毛が花全体に生えているので
一見、厚みのある花に見えます。


花の大きさはサオトメカズラ程度ですが、サオトメカズラより
葉が蜜に植物を覆うので見つかれば間違いなく駆除の対象です。





クスダマの様な花が集まって実になるのでしょうか?
秋には、親指位の大きさの実を付けて、
中には種がぎっしり詰まって居ます。

                        2012.12(写)
ギッシリ詰まった種はやがて種毛が伸びて
何処へでも飛んで行く風媒花です。


この駐車場で秋まで観察出来れば良いのですが・・・
間違いなく、近日中に除去される宿命だと思います。
駆除されないうちに記念撮影をして来ました。




同じく、他の植物に絡まり除去されるのはヤブガラシ(葡萄科)。
ヤブガラシも地中深く根が張って居て駆除が難しい植物デス。
このアジサイはヤブガラシの蔓に何ヶ所も絡まれており、
紫陽花の葉はヤブガラシの葉影で全く見えませんが
隙間をかいくぐって咲いている紫陽花の逞しい事!




ヤブガラシの花はとても小さく(5㎜位)写した花には花弁がありませんが
咲いたばかりは花弁が4弁で雄蕊が在る雄性期がある花です。
(紫陽花に近い花は雄性期の花)
成長と共に花弁が落ちて、花柱が長く伸びているのが見られ
この様子から別名・ロウソクバナとも称されて居ます。
中心部分のオレンジ色の花托 には蜜が充満しており
吸蜜している昆虫類が多く見られます。

       
    (雄性期の花の拡大・ネットよりお借りしています)



                          (2019.12写)

ヒヨドリジョウゴ(ナス科)はヒヨドリがこの実を食べると
酔った様になる事からこの名に繋がったそうですネ。
ヒヨドリジョウゴは植物全体が腺毛 で覆われており
何処を触っても絡みついてくるような印象を受けます。



咲いたばかりの花はラッパ状にうつむき加減ですが
やがて花弁が反りかえって
バトミントンのシャトル(羽)の様な形になります。



実も可愛く、綺麗なのですが、
やはり、他の植物に絡みつき成長の邪魔をするので
一部は残して記念撮影をした後に駆除しています。



今日は身近で駆除される植物を取り上げてみました。





酷 暑

2021-08-29 17:12:19 | 季節の花


今日も快晴で暑いです!
強い太陽の熱射で道路からの照り返しが熱風になり
日陰に居ないと熱射病になりそうです。
実がなり始めた湖岸のナナカマドは、台風の被害にあって
一部分、樹が折れたそうですが
剪定された分、残った枝には沢山の実がなって居ます。






ホバークラフトの飛沫が涼気です。


右上の写真の飛行物体(?)はシオカラトンボです。(笑

細葉ウンラン・ゴマノハグサ科



マツバギク・キク科

メマツヨイグサ・アカバナ科


シャボンソウ・ナデシコ科


アメリカセンダングサで、モンキチョウが吸蜜中。
今日はヨットハーバー近くで咲いている河原の花々を掲載してみました。








久々の夏の日

2021-08-27 14:07:42 | 水鳥


ここ数日曇天が続き、まるで梅雨の再来の様な日々でした。
今日は朝から快晴!
買い物の帰りに湖岸に出て見ると、湖岸通りも夏!
メタセコイヤの緑陰のトンネルが涼しいです。


     



ボート乗り場はすっかり清掃が進み、
大雨の被害の痕跡は見られません。



カワウ

カルガモ(幼鳥に見えます)

遠くダイサギの姿も見えます。



ダイサギの処へ、アオサギが飛来したのですが・・・


ダイサギはお気に召さなかったようです。


アオサギとダイサギはそれぞれ別方向に飛び立ちました。
(距離が遠すぎて私のカメラでは追えません。)


幸いな事にダイサギが近くに降り立ってくれたのですが・・・
清掃されて居ない場所に降り立ち・・・
文字通り掃き溜めに鶴(ダイサギ)です。




降り続いた雨

2021-08-21 09:00:53 | 思いつくまま


心配していた通り、雨の降らなかった今年の梅雨のつけが来ました。
中でもお盆の(8/13~8/15)3日間は、終日雨が降って居ましたので、
地盤の低い処や、湖周道路等では一部浸水し
かなり広範囲に通行止めになった処もありました。
対岸の岡谷市では、崖崩れした場所もあり
お盆で帰省していたご家族が犠牲になると言う
何とも痛ましいニュースが流れました。
心からご家族のご冥福をお祈りいたします。


現在、湖岸も河川もゴミが集積したり
増水はしているものの日常が戻って来て居ます。


何と久しぶりに目にする小ぶりのバッタ(?)
kazuyoo60様からイナゴと教えて頂きました。


シオカラトンボ(?)も・・・オオシオカラトンボと
kazuyoo60様から教えて頂きました。

ミズアオイ(残花)・ミズアオイ科

河川際の多分水没したであろう場所で
痛んではいますが、逞しく咲いている花を見つけました

宿根バーベナー・クマズラ科

ヒメヒオウギアヤメ

イトバハルシャギク・キク科(キンケイギク属)

ハナトラノオ・シソ科


イヌゴマ・シソ科



ハスの実

2021-08-11 12:07:13 | 季節の花
お盆がやって来ると大賀ハスが咲いていた休耕田では花が殆ど終わり
花の中心部分、花托(かたく)に
ハスの実が詰まっているのが目立って来ます。



花托の一つ一つの穴は、通気口の役割を果たしているそうですが
花が咲いている時の花托と、結実した花托ではかなり印象が違います。



良く見ると、花托の中には、まるでどんぐりのような実が出来ています。
緑色の状態の時には未だ皮がやわらかくて、
果実もクリーム色ですが、
乾燥して硬くなっていくと黒っぽい色に変化しています。






以前、台湾に旅行した友人からクリーム色の実を甘納豆に加工された
お土産を頂いたことが在りました。
銀杏を小ぶりにしたような・・・[ハスの実の甘納豆]でした。
台湾では薬膳料理にハスの実が日常的に使われているとの事です。



ハスの実はタンパク質が豊富で、カルシウムやリン等
ミネラル成分も多く、神経への鎮静効果があり、
筋肉の伸縮性や動悸の改善などの薬効を持っているとの事。
このほか、抗癌・降血圧などの効能もあり、
精神を安定させ、滋養強壮の効果があるそうです。



石器時代の人々がハス田で大賀ハスを栽培し
貴重な薬効のあるハスの実を収穫し
食料としていた事実を知ると感慨深いものが在ります。






箸移りの茗荷寿司

2021-08-07 19:18:44 | 食品

5月にボタンが満開していた垣根に、梅雨が近くなると
植えた覚えのない茗荷の葉が勢いよく繁茂して来ます。
茗荷の苗は凄い成長ぶりで、ボタンの葉の間から
容赦なく茎丈1m位まで成長して来ます。


5月に牡丹が咲いて居た様子。


数年前、茗荷の太い茎を除去しようと切り取っていると
根元に太い茗荷が芽生えて来ているのに気付きました。
それ以来、茗荷の茎は秋になる迄切り取らず観察しています。
今年は雨が少ないので、あまり茗荷の収穫は良くありません。


早朝に見られる茗荷の花の蕾。


茗荷の花は1日花でしょうか?
朝開花して、翌日には新しい花が咲き出してきます。


我が家の庭では、一度に沢山の収穫では無く(1人分で良いので)
薬味や天婦羅に消費できる丁度良い数だけ収穫出来ます。
昨日の少しばかりの通り雨で、今朝は12個収穫出来ました。



久しぶりに酢飯に茗荷を刻み込んで
箸移り用の茗荷寿司を作ってみました。
私の茗荷寿司造りはいたって簡単ですので
参考の為に手順をご紹介してみます。

1、収穫した茗荷を良く洗い、2つ割りにして寿司酢に1時間ほど漬ける。
2、御飯に茗荷の茎や形の悪いものを刻んで混ぜ込む。
3、茗荷を漬けて置いた寿司酢をご飯に混ぜて寿司飯を造る。
4、小さく握った寿司飯の上に漬け込んだ茗荷を乗せて握るだけ。

好みですが、寿司酢に長時間漬け込まない方が茗荷の風味が強く
箸移りには適している様に思います。
金胡麻やケシの実(煎って市販されている)を
アクセントに混ぜ込んでも美味しいです。


この寿司飯を「稲荷寿司」にすると、また違った夏の風味が味わえます。



諏訪湖の菱清掃

2021-08-03 14:09:09 | 諏訪湖の四季
本来は避暑地の諏訪湖周辺ですが
この処、連日猛暑が続いています。
日中は水辺や日陰が居心地が良い場所のはずですが、
湖岸には大量の菱が繁茂して居り、必ずしも快適な場所ではありません。
今日は久しぶりに菱刈船が出動しています。

菱が繁茂している諏訪湖

湖岸の菱の繁殖は目に余るものが在ります。

諏訪湖の沖で菱刈船が行き来しています。






何時もと違って刈り取った菱を載せる小舟を従えて居ません。
菱の繁茂する水面を掃除して、湖面を広げる作業を行って居る様です。
菱刈船の通った菱が繁茂する湖面は
見る見るうちに広い水面に変わって行きます。
菱の群生している上ではダイサギやアオサギの姿が見られます。



湖面に菱が大量繁茂すると外観は良くないですが、
水中の窒素やリンを吸収して
水質浄化には大いに役立っています。
一方では菱が繁茂しすぎて、湖内への光を遮ってしまう為
他の植物(水草)等の生育を妨げている場合もあります。
数年前から繁茂した菱を採取して 
肥料などに再活用する取り組みも行われています。



今日の作業は、まるで落ち葉を箒で掃いて
片方に寄せている様な作業に見えます。
菱刈船が通った後は、菱で覆われていた水面が現れて
湖面には夏雲が写り込んで居ます。




湖岸で見られる花 細葉ウンラン (花の拡大2015.7.15写す

細葉ウンランの手前のピンクの花はアカツメクサ(マメ科)

咲いたばかりのアカツメクサはドキッとする位美しい。

湖岸に繁茂するイヌゴマ(シソ科)2015.7.15写す