★10月のバラ★

諏訪湖周辺の四季を中心に紹介しているブログです。

回顧・黄カラスウリの花は夜開く。

2023-06-22 10:56:02 | 季節の花


黄カラスウリは極寒の地方で、手荒れのケアーや、夏のテンカフンなどに
加工されているそうですが、私は何と言っても原野に咲いて居る
美しいレース状の黄カラスウリの花にとても興味を感じています。


キカラスウリの花は夜間に、開花する花ですから
美しいレース状の花は、昼間は見る事が出来ません。
そこで、夜間に開花し始めている花を原野から摘んできて、
家で観察してみる事にしました。


7時半頃から少しずつ、カールがほどけ始めて来ました。
照明が充分では無く、お見苦しい点はお許しください。


観察し始めて30分後・午後8時頃には花弁が伸び始めました。


徐々に糸状の花弁が伸び始めて、花芯が現れると微かな上品な香りが漂い始めました。


8時15分頃には8分通り開花状態。


花弁が白く変わり、ほぼ全開状態になったのが8時30分頃。


約、8時間位は全開状態でしたが
糸状の花弁の先端から、少しずつカールを始めて来ました。


カールして行く糸状の花弁が増えて行きます。


午前5時頃には花弁全体が下垂して、花芯が浮き上がって見えます。


花芯が持ち上がって見えて、大きい花弁がすっかり下垂したのは午前4時頃。



糸状の花弁は徐々に内側に丸くたたまれて行き、
最終的にはすっかり花芯を包み込み、陽がさす頃には花が花首から落下しました。



黄カラスウリは、雌雄異株で、オバナとメバナは花芯部分が一目瞭然、
ご覧の様に異なります。
メバナは午前中位は開花しています。
キカラスウリは、オバナの方がレース状が多く美しいです。


出来始めたばかりの黄カラスウリ

                     

                        晩秋の黄カラスウリ








回想-霧ヶ峰高原・ロックガーデンの小さな花々

2023-06-20 18:14:31 | 季節の花
新しい画像が投稿できませんが、以前編集した画像を使用して
霧ヶ峰高原に在る、台東区少年の家のロックガーデンに咲いて居る
小さな花々を紹介してみます。
(2014.6.20撮影の高山植物です。)



コマクサ

シコタンソウ(マクロで覗いた花弁の模様)


チベロスベルマ・コンゲスタ

リナリア・ケスピトーサ

キクバクワガタソウ



エゾハナシノブ

ヒマラヤのアオイケシ





キバナアツモリソウ

ヒメルリカンザシ

ハコネドウダンツツジ

ヒメツキメイソウ

ミヤママンネングサ

ホソバウスユキソウ


ギンロバイ

キンロバイ

キクバクワガタソウ

イワカラクサとスジグロシロチョウ

イワカラクサ

イソツツジ

ヒナゲシ

ハマナス

ヒメギンナデシコ

アンドロサケドファンサー


ナツロウバイ

最新の記事は新しいサーバー★10月のバラⅡ★に移転しています。




陽だまりの花(2)

2022-10-28 20:04:22 | 季節の花
朝晩は冷え込みますが、日中は放射冷却で暖かく、汗ばむ日も在ります。
高島城公園近辺では未だかなりの花が見られました。




回遊式庭園の池にはカルガモに混じって、
構造色(頭部が紫色)のマガモの♂が飛来しています。
このマガモの♂は余程庭園の池がお気に入りなのでしょう。
ここ数年、必ずと言って良い程見かけます。

ヒマワリモドキ(キク科)

ムラサキツユクサ(ツユクサ科)

ヒマラヤユキノシタ(ユキノシタ科)

オイランソウ・フロックス(ハナシノブ科 クサキョウチクトウ属)


ユウゲショウ(アカバナ科マツヨイグサ)


ヒルザキツキミソウ(アカバナ科マツヨイグサ属)

シオヤキフウロ(フウロソウ科)

ノコギリソウ(キク科)

マツバギク(ハマミズナ科・マツバギク属)

フジバカマ(キク科ヒヨドリ花属)

キタテハ?

ガクの立派なアメリカセンダングサ(キク科)

八重ウマノアシガタ(キンポウゲ科)

ラナンキューラス・ゴールドコインと言う園芸品種もあります。
もしかしたら、花壇から飛び出してきたのかもしれません。




陽だまりの花

2022-10-28 08:26:07 | 季節の花


朝は薄霜が降りて、秋を通り越して冬が来た様な日々です。
桜並木の紅葉が一段と赤く染まって終盤を迎えて居ます。



気温が低くなると濃い色のコスモスが似合う気がします。


揺れるコスモスの群れの中に八重咲のコスモスを見つけました。

小菊


花筒が白い日本アサガオが未だ咲いています。

リナリアパープルレア(ゴマノハグサ科)


コンクリートからいきなり咲いている逞しいセイタカアワダチソウ
(キク科アキノキリンソウ属)
さすがに背丈は伸びきれず・・・(30cm)位です。


ヤブマメ(マメ科)が花盛り!



白いシュウメイギクは遅咲きです。




10月桜

2022-10-24 08:26:55 | 季節の花


岡谷市郊外に紅葉の名所、早出神社があります。
紅葉には少し早いですが、駐車場に10月桜が咲くので出かけてみました。
数年前には沢山の花を咲かせていたのですが・・・
現在はかなり剪定されて、花はまばらにしか咲いていません。





この神社の境内には、春にはカタクリが、夏にはキツネノカミソリ
群生する場所でもあります。
境内の木立の中に、すっかり色付いて、今にも倒れそうなマムシグサの実が
保護されていました。

           



彼岸花の残花

ノコンギク

ノアザミ(?)

ゲンンノショウコ


アメリカセンダングサ(ガクが長い)

境内の裏側にある公園の池


久しぶりに見るアマガエルです。




子供達が何か捕まえています。
網の中を見せてもらうとアマガエルが入って居ました。






アマガエルが捕獲出来てとても得意そうでした。


リーダー格の子供が見せてくれたのは
ツチガエル(ヒキガエル)の子供だそうです。



泳いでいるのは『トノサマガエルの子供』だと教えてくれました。


『目が楕円形だからイナゴだよ!』と・・・・
何だか時がタイムスリップしている気がした一時でした。





小さな花壇

2022-10-03 08:19:23 | 季節の花
その昔、高島藩のお殿様が、柳並木を散歩していると背中に虫が入ったそうな。
とても、虫が苦手なお殿様は、即、柳並木をケヤキ並木に替える様に
家来に命じたと言う逸話が残されています。



現在、お殿様の命により植え替えられた伝説のケヤキ並木は立派に成長して
その根元には小さな花壇が作られています。
この花壇は、花が好きな人が1年間、1区画を市から借用して
自分の花壇として管理し、使用出来る場所になって居ます。
植えられている花は小型でケヤキの生育の邪魔にならない様に配慮されていて
歩行者の目を楽しませてくれています。

ハツユキカズラ・キョウチクトウ科

スカエボラ・クサトベラ科

ルリミゾカクシ・キキョウ科

ムラサキベンケイソウ・ベンケイソウ科

コヘンルーダ・ミカン科

イヌハッカ・シソ科

ナデシコ・ナデシコ科

キバナのコスモスとツマグロヒョウモンの♀



ゲンノショウコ・フウロソウ科



シロハギ(シロバナハギ)

2022-09-15 08:50:47 | 季節の花


高島城公園内の池の縁にシロバナハギ(マメ科)がしな垂れて咲いて居ます。
シロバナハギはミヤギノハギの変種で
葉の脇から長い総状花序を出し、白い蝶形の花を付けています。 







また回遊式庭園の石組みの間からは絶滅危惧種のオオアカバナ(アカバナ科) が
沢山の長い種子を付け、一部炸裂して種が飛散している様子も見られます。



             

これだけ沢山の種が何処かで根付けば、
絶滅危惧種でなくなるのもそう遠い話では無い気がします。


公園内は、ゴイサギやダイサギ・アオサギの幼鳥が巣立って久しく、
けたたましくうるさかった鳴き声は全く聞こえず、秋の静寂が漂って居ます。


気の早いサオトメカズラや野葡萄の実が色付き始めています。

ノブドウとサオトメカズラ

ノブドウ

コムラサキ(クマツヅラフジ科ムラサキシキブ属)


シロミノコムラサキ (クマツヅラ科ムラサキシキブ属))

イヌタデの群れ


アキアカネ(?)



アメリカオニアザミ

2022-09-13 09:45:17 | 季節の花



アザミは多種に分類されていて、正確な固有名前が判断し難い植物だと思います。
私の近くでは、ノハラアザミやノアザミ
八ケ岳に多く見られるヤツタカネアザミ等が見られます。
環境によっては、かなりの背高に成長しているアザミも見かけるのですが
今回出会ったアザミは見るからに恐ろしい棘が植物全体を覆って居り
草丈は1.5m~2m位もありました。
花の大きさは普通に見かけるアザミの花と変わらないのですが
花が種になって飛散しようとしている種毛の凄いのにビックリ!


以前、出会ったキバナムギナデシコにも勝るとも劣らない大きさなのです。
ネットで調べてみると、特徴が在るのでアメリカオニアザミとすぐに名が判明
しました。







恐ろしい事に生態系被害防止外来種 である事も判明して、
異常な種の出来方が頷けました。
皮肉にも、青い空に向かってキラキラと輝きながら種毛が飛散して行く様子は
綺麗に輝いて見えます。













百日草

2022-09-09 10:59:10 | 季節の花


この時期、何処でも見られる百日草、全然珍しく無いのですが
郊外の畑地の縁に植えられている百日草は背丈が1m以上もあります。
園芸種の百日草でしょうが、こんなに背高の百日草を見るのは初めてです。
花は背丈に養分を摂られるのか、公園で見る百日草より、少し小ぶりに感じます。









畑地は、家庭菜園らしく、ナスやパプリカなどが植えられていますが
百日草の垣根の背丈が高いので作物は良く見えません。
百日草にはイチモンジセセリやツマグロヒョウモンが吸蜜に飛来しています。
特に、イチモンジセセリは数多く、花に近付くと花から湧き出る様に飛び立ちます。








ツマグロヒョウモンの♂でしょうか?
翅が少し痛んでいます。


一瞬ですがシソの葉にツマグロヒョウモンの♀が飛来しました。


隣接している道端にはカタバミの自生地が在り
此方も近付くと一斉にヤマトシジミが飛び立ちます。
ヤマトシジミの飛んでいる時の翅は明らかに空色で美しいのですが・・・
葉に停まると翅を閉じてしまって・・・写真を写したくて根競べをしたのですが
開いた状態の翅を見せてもらう事が出来ませんでした。

2020.6.16(写)

アレチウリ

2022-09-06 16:10:09 | 季節の花


夏が終わりを告げる頃、いたるところにアレチウリが繁茂して
既存の植物を覆い隠している様子が見られます。
河川沿いのニセアカシアの幼木全体をアレチウリが覆い尽しています。



アレチウリは日本の侵略的外来種ワースト100で
諏訪湖に流入している河川沿いでも、ご多分に漏れずアレチウリが大繁茂して
既にトゲトゲの小さな実が見られます。


                              
        
アレチウリは雌雄同株ですが、観察してみると
オバナは花柄が少し長めで、メバナより少し早咲きで単独で咲き
メバナは薬玉状に集まって咲いて居るので、雄花と雌花の違いが直ぐに判断出来ます。
また、薬玉状のメバナを横から見ると花のすぐ下に子房が見られます。


単独で咲いて居るアレチウリのオバナ。

中心部分にメバナの蕾群が見られる。

アレチウリのメバナ群



河岸は強風が吹き抜けるので、他の植物に巻きついている蔓も半端ではありません。
吹き飛ばされない様にしっかりメバナをガードしています。



蔓が絡まれたアキノノゲシは花が上に伸びられません。

コセンダングサ(キク科)すぐ傍にアレチウリの葉が見えています。

ショクヨウカヤツリ(カヤツリグサ科)
まもなく、全体を覆いつくされるでしょう。


草刈の作業員さんの配慮で除草をのがれたミソハギ。
周辺のアレチウリは除草されていました。


オニタビラコの茎がアレチウリの蔓に絡まれて、
花の上部は上に伸びられず、舗道に倒されています。
川沿いを歩けばアレチウリの荒行は枚挙に暇が在りません。
アレチウリは蔓にも茎にも細かい棘が密生しており、
草刈の作業員の方々も苦戦しておられました。
広範囲に繁茂したアレチウリは、廃絶が難しい植物だと実感します。