心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

健康の通信簿

2012-07-15 08:22:13 | Weblog
 未だかって経験したことのない大雨。九州地方の水害の痛ましさは想像を絶するものがあります。大分、熊本と言えば、昨年の夏、家内とささやかな旅をした所。竹田やら耶馬溪やら阿蘇やら高千穂やら、...。まさに歩いたその場所が直撃されました。自然に対して人間のいかに非力なことか。3.11以来、私たちは自然との新たな関係に頭を悩ませています。
 昨日は、スダチの木枝に孵化したばかりの蝉を見つけました。蝉さんも梅雨明けを心待ちにしているんでしょう。でも、まだ元気な声は聞こえてきません。久しぶりに熱帯魚の水槽も掃除しました。次々と子供が生まれ、あっという間に大所帯になったプラティ一家ですが、水槽の広さからすれば、そろそろ限界かも。出産ラッシュがひと段落したようですから、当面は水温の上昇に気をつけながら精一杯お世話をしていくことにしましょう。
 
 心身に負担をかける梅雨が明けるのも、あと僅かですが、先日、職場の医務室から健康診断結果通知書なるものをいただきました。年に一度の、健康通信簿です。この歳になると、何も指摘されないことの方がおかしく、今回初めて眼底検査のご指摘を受けました。暗闇のなかでレンズの一点を見つめているとバシッと強烈な光を照射される後味の悪い検査です。「要精検」のお印をいただきました。右眼「視神経乳頭陥凹拡大」とか。なんだろう??ネットで調べてみると、どうやら緑内障の疑いのようです。早期に発見して治療すれば問題ないが、放置しておくと「元の視力や視野には戻らず失明もある」という脅し文句。そういえば、父も高齢になって緑内障だといって点眼薬をさしていましたから、私もそういう年代になったということなんでしょう。きっと。
 他に要指導として心電図、要観察として肝機能や脂質などがありますが、こちらは常連さんです。脂質などは昨年、要精検のお印をいただきながら、今回は要観察にトーンダウンしていますから、受診時の状態にも左右されるのでしょう。でも、甘く見てはいけないのでしょうね。とりあえず今週、空いている時間に眼科だけは行っておこうと思います。

 先週は久しぶりに東京にもお出かけでした。仕事は午後のことだったので、いつもどおり朝早く出発すると東京駅に11時前に到着、その足で神保町に向かいました。滞在時間は30分が限度でしたから、近場の大雲堂書店さんに的を絞りました。手にしたのはフランツ・ヴィンツィンガー著「デューラー」(前川誠郎監修、永井繁樹訳)でした。デューラーとは、15、16世紀に活躍したドイツの画家です。彼の描いた自画像をドイツ留学中に見た姜尚中さんが大いに感銘を受け、そのことを姜尚中さんは「あなたは誰?私はここにいる」(集英社新書)のなかで紹介しています。遠くに近世がぼんやりとみえる中世の時代を生きたデューラーの、同時代の人々の風景と心を垣間見ることができます。

 さて、今日は孫君を呼んで我が家の菜園でジャガイモ掘りです。その孫君、一人で駅前からバスに乗ってやって来ると言っていますが、大丈夫かなあ。弟が出来てお兄ちゃんらしくなったのでしょうか。そして明日は、お休みの日なのに、夕刻に呉市で開かれる会合に出席するため日帰り出張です。こうして時空間を彷徨いながら、自らの立ち位置を確かめていく、そんな日々が続きます。
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