ところで、昨日は仕事帰りにデパートで開催中の洋ラン展を覗いてきました。一時期、我が家には相当数の鉢が所狭しとあったのですが、お手入れを怠っていたために、多くの株が台無しになってしまいました。それ以来、ほんの僅かな鉢を窓辺において、時々開花する花を楽しみながらワインを楽しむ。自分勝手なお付き合いに変わってしまいました。そんな私ですが、昨日は洋ランの展示・即売会をゆっくり楽しんできました。花弁をじっと見つめながら、どうしてこんな色彩を纏うことができるだんろう。どうしてこんな姿形ができるんだろう。小さな、小さな茎から、それは大きな花を咲かせている、そのエネルギーってどこにあるんだろう。そんなことを考えながら、一つ一つの鉢を見て回ります。みんな育てるのが上手いんだなぁ。これが率直な感想でした。
暑い夏の管理を含めて優しく大事に育ててきた洋ランが、寒い冬に開花する姿をみると、ほんとうに心が癒されます。よくがんばったねと声をかけてやりたくなります。開花した姿をじっと見つめていると、どこからともなく歌劇ジャンニスキッキの「私のお父さん」のアリアが聞こえてきます。トスカの「歌に生き、恋に生き」が、蝶々夫人の「ある晴れた日に」が、ノルマの「清らかな女神」が、どこからともなく聴こえてきます。私にとって洋ランは、プリマドンナでもあるのです。昨日は、即売会で4鉢を買って帰りました。大事に育てることにいたします。