家族のインフルエンザを避けて二日ほど我が家に泊まっていた孫次男君でしたが、その後、孫長男君のインフルエンザも快癒したところで小学校が終業式を迎えました。すると、孫長男君「〇〇ちゃんだけずるい!」と。そんなわけで、きょうは孫長男君と次男君の二人をお預かりすることになりました。二泊したあと、みんなで一泊二日の小旅行にでかけます。
きょうは一日、年末の大掃除が私の役目でありました。とりあえず自分の部屋を整理したあと、すべての窓拭き。これがなかなか大変なのです。孫君たちにも手伝ってもらいました。そして明後日は、やっと庭師さんの手があいたので庭木の剪定があります。
そんな年末でも、クリスマスイヴは別です。いずみホールであったクリスマス オルガンコンサートに行きました。フレデリク・リヴォールさんが演奏する素晴らしいパイプオルガンの音色に併せて、バリトンのヴィタリ・ユシュマノフさん、ソプラノのオクサーナ・ステパニュックさんが歌います。
「主よ人の望みの喜びを」「トッカータとフーガニ短調」「神の御子は今宵しも」「ホワイトクリスマス」「アヴェ・マリア」「天使の糧」「アメイジンググレイス」「ホーリーナイト」「もろびとこぞりて」......。よく耳にする夢のある曲ばかりです。楽しい時間を過ごしました。
いずみホールは、大阪城に隣接するホテルニューオータニのお隣です。コンサートが終わって帰る途中、ツイン21の広場では、混声合唱団によるクリスマスコンサート(公開)が開かれていました。正面の向こうにはライトアップされた大阪城天守閣がうっすらと見えます。
この日は京阪電車「京橋駅」にある紀伊国屋書店で、新潮文庫の新刊である塩野七生さんの「十字軍物語」に出会いました。単行本は全3巻ですが、文庫本では全4巻になります。数年前に単行本が刊行され、その文庫本化を待ち望んでいましたので、さっそくのご購入です。
戦争と宗教は切っても切れない関係といっても過言ではありません。宗教間の対立は今なお解決の糸口を見いだせないほどに複雑で奥深いものがあります。十字軍の時代、当時の日本は平家、源氏、北条と変わっていく頃です。遠いヨーロッパの国々で何が蠢いていたのか。興味は尽きません。
こうして徐々に2018年という年が幕を閉じようとしています。職を辞して2年半、私を取り巻く環境も大きく変わりました。ギスギスした柵から解き放されて、ものごとを真正面から素直に見つめることができるようになりました。私にとって大きな収穫です。
現役の頃、一枚の名刺で自分を自社ビルほどに大きく見せていたことに気づきもしました。私という人間は、どこにでもいる一人の人間に過ぎない。どこにでもいる一人の人間が、いま、何のためらいもなく人の輪に入っていきます。
そんな私がこの秋に一枚の名刺をもつことになりました。戸惑いました.....。できるだけ使わずに動くことを考えました。身の丈にあった人間としての自己主張です。裏面に私的なメールアドレスと電話番号を印刷して、名刺の裏面を表にしてお渡ししています。
ところで、ブログ「心の風景」は14歳になり15年目に入ろうとしています。日々の思いをなんの脈絡もなく淡々と綴るブログに過ぎませんが、これまでに多くの方々にご訪問をいただきました。コメントまでお寄せいただきました。ありがとうございました。時々、いつ閉じようかと思案することもありますが、当面、元気なうちは続けていきたいと考えています。引き続きお付き合いをいただければ幸いです。
それでは、みなさま。良い年をお迎えください。