猛暑日が続いていますが、お盆を過ぎた頃から心なしか秋の気配を感じるのは私だけでしょうか。早朝、愛犬ゴンタとお散歩をしていると、そぉっと爽やかな微風を肌に感じます。芙蓉や百日紅の花もかつての勢いはありません。一番大きな変化は夏蝉です。ここ数日、夕方になるとヒグラシの鳴き声が心地よく聞こえてきます。あの物悲しい響きが、四季の移り変わり、人生の移り変わりを思わせます。夏を惜しむ、いや過ぎ去りし日々を惜しむ?そんな夏の終わりの休日に、家庭菜園の一画で実ったカボチャを一個収穫しました。今夕のメニューに加わります。
ところで、一昨日、家の周りを散歩していたときのこと。お隣の石垣下の傍に何やら動くものを見つけました。小さな隙間から顔を出し、あたりを見回している獣(けもの)の姿。野良猫?いや違います。イタチ?いや違います。そおっと近づいてよく見ると、なんと狸さんでした。私と目が合っても動じることなく何かに警戒しているご様子でした。
狸さんのことは、このブログでも以前何度か紹介したことがあります。この街は、ひと昔前まで山あり谷ありの里山だったようですから、その当時から棲みついている狸一族なのでしょうか。ひょっとしたら、原住民は人間様ではなく狸様であったのかもしれません。そんな里山を人間様が高度成長期の勢いに乗って土地を造成し、家を建て、引っ越してきた。時々、自転車や自動車が通るようになった。そういえば丘の上を走るバス道で、数年前お父さん狸の交通事故がありました。
狸さんたちは、いったい何を食べて生きているのでしょうか。どこに住んでいるのでしょうか。頭数からすれば圧倒的に人間様が多いはずですが、その生命力たるや並大抵のものではないはずです。関係が希薄になった人間社会とは異なり、親子、家族関係のみならず狸族はみんなで集落を形成し、自然の厳しさに耐え、人間様の暴力に耐え、しかし強かに生きている。その絆たるや人間様よりも数倍も上ではないかと思ったりします。
そんな8月も下旬の週末、今年は仕事の関係でお盆に帰省できなかった長男君一家が、もう少しで2歳を迎える孫娘を連れて帰ってきました。仕事から帰ってきた私を見つけて少し戸惑っていた孫娘ですが、1時間もすれば何事もなかったように「おじいちゃん、おじいちゃん」と、私の後を追いかけてきます。ふだん遠く離れて過ごしていているのに、ひとつの家族のなかでの人間関係、位置関係がそれとなく判るのでしょうか。おばあちゃんにも同様にひっつきまわっていました。
昨日は、孫娘を連れて海遊館にでかけました。冷房が利いて子供も楽しむことができる水族館は恰好の遊び場になります。案の定、多くの入場者で賑わっていました。物事に関心を持ち始め、言葉を理解し始める時期ですから、目の前で遊泳する魚や海亀などの動きをいつまでも目で追ったり、話しかけたりしていました。その場に立ち止まって離れようとしない孫娘の姿をみていると、その好奇心の旺盛さに驚かされます。これが次への成長の糧になっているのでしょう。そういえば、こうした強烈な好奇心、大人たちはいつの間にかどこかへ置き忘れてきた感がないでもありません。少し考えさせられました。
そんな長男一家をさきほど送り出して、今夏の予定はすべて終了しました。身も心も、いよいよ秋の陣に向けて動き始めようとしています。
ところで、一昨日、家の周りを散歩していたときのこと。お隣の石垣下の傍に何やら動くものを見つけました。小さな隙間から顔を出し、あたりを見回している獣(けもの)の姿。野良猫?いや違います。イタチ?いや違います。そおっと近づいてよく見ると、なんと狸さんでした。私と目が合っても動じることなく何かに警戒しているご様子でした。
狸さんのことは、このブログでも以前何度か紹介したことがあります。この街は、ひと昔前まで山あり谷ありの里山だったようですから、その当時から棲みついている狸一族なのでしょうか。ひょっとしたら、原住民は人間様ではなく狸様であったのかもしれません。そんな里山を人間様が高度成長期の勢いに乗って土地を造成し、家を建て、引っ越してきた。時々、自転車や自動車が通るようになった。そういえば丘の上を走るバス道で、数年前お父さん狸の交通事故がありました。
狸さんたちは、いったい何を食べて生きているのでしょうか。どこに住んでいるのでしょうか。頭数からすれば圧倒的に人間様が多いはずですが、その生命力たるや並大抵のものではないはずです。関係が希薄になった人間社会とは異なり、親子、家族関係のみならず狸族はみんなで集落を形成し、自然の厳しさに耐え、人間様の暴力に耐え、しかし強かに生きている。その絆たるや人間様よりも数倍も上ではないかと思ったりします。
そんな8月も下旬の週末、今年は仕事の関係でお盆に帰省できなかった長男君一家が、もう少しで2歳を迎える孫娘を連れて帰ってきました。仕事から帰ってきた私を見つけて少し戸惑っていた孫娘ですが、1時間もすれば何事もなかったように「おじいちゃん、おじいちゃん」と、私の後を追いかけてきます。ふだん遠く離れて過ごしていているのに、ひとつの家族のなかでの人間関係、位置関係がそれとなく判るのでしょうか。おばあちゃんにも同様にひっつきまわっていました。
昨日は、孫娘を連れて海遊館にでかけました。冷房が利いて子供も楽しむことができる水族館は恰好の遊び場になります。案の定、多くの入場者で賑わっていました。物事に関心を持ち始め、言葉を理解し始める時期ですから、目の前で遊泳する魚や海亀などの動きをいつまでも目で追ったり、話しかけたりしていました。その場に立ち止まって離れようとしない孫娘の姿をみていると、その好奇心の旺盛さに驚かされます。これが次への成長の糧になっているのでしょう。そういえば、こうした強烈な好奇心、大人たちはいつの間にかどこかへ置き忘れてきた感がないでもありません。少し考えさせられました。
そんな長男一家をさきほど送り出して、今夏の予定はすべて終了しました。身も心も、いよいよ秋の陣に向けて動き始めようとしています。