さて、7月もあとわずかです。いよいよ暑い暑い夏の始まりです。そこで、心の中まで熱中症にならないようにと、昨日は久しぶりに中古レコード店に出かけて、教会音楽を何枚が買って帰りました。ひんやりとした教会に響き渡る合唱歌、ミサ曲。椅子に腰掛けて高い天井を見上げると素晴らしい天井絵が私を見つめている。西欧の教会で体験した厳かな空間が、信者でもない私を温かく包み込みます。...きょうは、パレストリーナ曲「アヴェ・マリア」を聴きながらの更新作業です。
ところで、あまりハードには拘らない私ですが、先日、スピーカーを新調しました。以前のものは、ずいぶん昔にセットで購入した機種で、それはそれで良い音を楽しませてくれましたが、たまたま立ち寄ったオーディオ店で最近のスピーカーの聴き比べをさせていただいたとき、あまりの違いに驚いたのです。そんなわけで少し思い切って新調しました。
そのとき、若い店員さんからオーディオ機器を繋ぐケーブルについてアドバイスをいただきました。スピーカーケーブルも1m数百円から1万円前後のものまであります。アンプとプレーヤーなどを繋ぐケーブルも数千円から数万円までありました。たかが電線、と思ってしまいますが、あまりの熱心さに負けて初心者クラスのケーブルをいただきました。しめて5万円。う~ん、痛い出費でした。が、実際に繋いでみて納得しました。もやもや感がなくなり、非常に素直な音が部屋に充満しました。窓ガラスを磨いてぴかぴかにしたときの感動に似ています。ミサ曲ひとつを例にとっても、高い天井に覆われた教会内で聴いているような、そんなひんやり感を味わうことができました。プレーヤー自体は、どこにでもある機種ですが、その性能を最大限に発揮させてくれたように思います。たかが電線1本。音響技術を知らない私には、なんとも不思議な体験をいたしました。
さぁ、新しいオーディオ環境のなかで、嫌なことは忘れて、この暑い夏を過ごすことにいたしましょう。机の上には読みたい本が山積みです。レコードを楽しんだあとは、冷やしたハーブ酒を味わいながら、蝉の声をBGMに読書三昧といきたいものです。これが、私の夏バテ防止法です。