11月最後の日曜日の朝、ブログの更新をしようとPCに向かうと、窓の外からチーチーと小鳥の囀りが聞こえてきました。静かに窓を開けると、お隣のお家の柿の木の枝に何羽かの小鳥の姿。手許のカメラで何枚か写して拡大してみると、なんとメジロでした。熟した柿の実を食べていたようです。小鳥さんたちも、そろそろ冬支度です。
今年も師走の季節を迎えます。2週間前に京都府立植物園に行った帰り道、地下鉄烏丸四条駅で降りると、京都の台所と言われる「錦市場」を歩いて河原町に向かいました。外国人観光客の方々も興味津々のご様子でしたが、ここだけは年末のような賑わいでした。私の街では来週の日曜日、恒例の「もちつき大会」が催されます。昨年の暮れ、孫君たちと一緒にお餅をたべたのが昨日のことのように思い出されます。齢を重ねるたびに、時間の速度が速くなっているような気がします。
さて、先週末は同業他社の友人とひと足早い「忘年会」でした。コンペティターでもある彼とは、時々呑みに行くのですが、仕事とは無縁の話に華が咲きます。お互いに相手のモノの見方と考え方に納得したり、意見したり。いつも時間は3時間と決めています。梅田界隈の雑踏の中で握手をして別れるのが決まりです。なんとも不思議な、しかし楽しい時間を過ごしています。彼は年末年始、奥さんとご一緒にハワイで過ごすのが恒例だとか。私の行き当たりばったりの生き方とは違います。
その帰り道、本屋さんに立ち寄りました。今は「ローマ人の物語」で頭が一杯なのに、なぜか先日発刊された池澤夏樹訳「古事記」(河出書房新社・日本文学全集)を手にしていました。きちんと読んだことのない「古事記」です。数年前の夏、宮崎県高千穂町の天岩戸神社を訪ねたことがあって、なぜか気になっています。専門的な知識を持ち合わせていない私にとって、本文と脚注からなる頁構成は、小林秀雄全作品集にも見られますが、読む者にはたいへん便利です。
そうそう、先日、私の部屋に置いているプリンターがとうとう動かなくなってしまいました。壊れたプリンターはずいぶん旧式のもので、モノクロの文書印刷専用でしたが、やはり寄る年波には勝てなかったようです。お疲れ様でした。
そんなわけで、先週の日曜日、ヨドバシカメラのサイトでCANONのMG6730を注文しました。なんと、その夜の7時過ぎには届きました。さらに驚いたのは、頭が古いかもしれませんが、パソコンとプリンターが線ではなくWIFIで繋がったこと。またまた驚いたのはスキャナー機能の充実。名刺を何枚か並べてスキャンするとパソコンにその枚数分の名刺データが保存できるのです。それを自動的にEVERNOTEに転送してくれます。とりあえず手許の名刺をクラウド上に保存して、7インチタブレットで簡単に検索できるようにしました。年末休暇に本格的に取り込み作業をする予定です。といっても、仕事人生もあと数年なんですけどねえ。
きのうは仕事の関係で京都に出かけていましたが、お天気はいまひとつはっきりしませんでした。きょうは久しぶりに快晴の一日になりそうです。庭の落ち葉でも掻き集めて、焼き芋でもしましょうか。いやいや、私の街では最近、庭での焚火は禁止されています。晩秋の夕暮れ時、どこからともなく漂う焚火の匂いを懐かしく思う、そんな季節になりました。きょうは、館野泉さんの「シベリウス:ピアノ小品集」を聴きながらのブログ更新でありました。