立冬を挟んで、楓蔦黄 (もみじつたきばむ)→山茶始開 (つばきはじめてひらく)→地始凍 (ちはじめてこおる)→金盞香 (きんせんかさく)と続き、旧暦ではいよいよ冬到来となるところですが、今年は何か変。11月も半ばだというのに、今日も京都は暖かい1日でした。
お庭では、レモンの実がやっと色づき始めました。地植えしてずいぶん経ちます。最初の頃はふつうのレモンの実がなっていたのに、年を追うごとに大きくなり、これはひょっとして接ぎ木(台木)の先祖返りかと。ネットで調べてみるとジャンボレモンのようでした。
さて、秋を迎えたホームカミングデーの日に、大学の同窓会を開きました。どのグループも参加者は高齢者が目立ちますが、回を重ねるごとに先輩たちの姿が減るのは寂しくもあります。
そんななか、80半ばにしてなお元気な白髪の先輩女性の生き方に惹かれました。半年前に病気をされて参加が危ぶまれていたのですが、お元気にお出ましでした。終始にこやかなでウイットに富んだお話しが場を盛り上げます。呑み会にまでお付き合いをいただきました。今もマンドリン相手に楽しい老後をお過ごしのようでした。
一方で、認知症のため常連の何人かの参加が適いませんでした。世話役の中心的存在だった先輩、学生時代に赤い帽子を被って走りまわっていた先輩、同じ職場で働き山歩きが大好きだった先輩.....。改めてシニアの「健康」を考えました。
現在、会員の近況報告を冊子にまとめる作業をしていますが、文字から透けて見える先輩方の人生への思いをひしひしと感じる毎日が続いています。
健康と言えば、先日、神経内科の診断で私の病名がほぼ確定しました。やはりリュウマチ性多発筋痛症でした。先月から両肩・両腕の痛み、しびれが続いていましたが、投薬治療が始まりステロイド系の薬を飲んだところ、翌日から改善の兆し。あまりの効果に「薬の怖さ」を思ったりもしました。医者の話しでは、薬の副作用が懸念されるため、改善状況を見ながら量を減らしていくのだそうです。
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さてさて、ここでやっと本題に入ります(笑)。いろいろ健康に気を配る年代になった私が最近、認知症対策の一環として受講しているオンライン講座についてお話ししたいと思います。
先日終わったのは、gaccoオンライン講座「静物画のスペクタル~レンブラントとフェルメールを中心に観察者・物質性・脱領域を考える」(東北大学で学ぶ高度教養シリーズ)です。受講料は無料。
1週目:些細なものに神を感じる~「静物画」の誕生
2週目:美的テクノロジー ~「画家・版画家」レンブラントの芸術的な挑戦
3週目:「黒」の美学~レンブラントと〈アジア〉
4週目:陶磁器の白い輝き――フェルメールからモンドリアンへ
空き時間を利用してパソコンに向かい講義を受けます。授業は各週8回程度に細分化されていて(1回あたり10分程度)、週当たり80分ほどの授業になります。講義の内容についてディスカッションする場もあります。
各回ごとに簡単な小テスト、4週全講座を受講後には最終レポートが課せられます。おもしろいのは、最終レポートのうち文章回答については私以外の3名の受講生(匿名)の評価が加味されることです。私も他の受講生5名(匿名)の文章を拝見して評価します。こうして全講座の成績が60%以上あれば「修了証書」がいただける仕組みです。
シニア向け市民講座のように、ただ漫然と聴くのではなく、緊張感をもって能動的に講義に向き合います。ボ~と聴き流していたら途中で文脈が分からなくなってしまいます。これが私の認知症対策です(笑)。
今回も最初は戸惑いましたが何とか修了することができました。次回は12月4日開講の「自己理解の心理学」(東北大学で学ぶ高度教養シリーズ)を受講の予定です。
第1回京都高瀬川アートフェスティバル
※明日、横浜に出かけますので、ひと足早くブログを更新しました。絵画教室の仲間が出展した作品が東京都知事賞を受賞したというので、上野の東京都立美術館に寄って行きます。ついでに国立西洋美術館の「モネ展」も。呑気なシニアの「秋」はまだまだ続きます。