心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

アンジェラ・ゲオルギューのリサイタル

2005-05-29 14:51:55 | Weblog
 日曜日の昼下がり、アンジェラ・ゲオルギューの「プッチーニ・オペラ・アリア集」を聴きながら、いつの間にか浅い眠りについていました。
 2週続きの音楽の話題になります。実は昨日の仕事帰り、アンジェラ・ゲオルギューのソロ・リサイタルのチケットを買い求めました。先週末からチケットの一般発売が始まりましたが、すでにC席は完売、その他は△マーク(お早めに)での購入でした。思い切って、ステージに比較的近い席を押さえることができました。
 ゲオルギューとの出会いは、やはりDVDになります。1994年収録の歌劇「椿姫」でヴィオレッタ役、ご主人のロベルト・アラーニャと共演した1996年収録の歌劇「愛の妙薬」ではアディーナ役、そして1999年にドレスデンのゼンパーオーパー広場で開催されたガラ・コンサート、これもご主人との素晴らしい共演でした。美しい声と豊かな表情に惹かれます。いつかは本物の歌を聴いてみたいと思っていました。
 西本智実さんの5月のコンサートは、残念ながらというべきか、それとも予想どおりというべきか、夕刻の会議自体は定刻に終わったのですが、トップから「ご苦労さん。じゃあ、夕食をご馳走しよう」の一言に冷や汗。サラリーマンの悲哀を味わうことになりました。でも、今回は休日開催ですから、その点は大丈夫。時期は11月です。それまでの半年間、仕事は難題山積みですが、とにかくリサイタルの日まではがむしゃらに働くことにいたしましょう。(^^♪
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アンドレア・ボチェッリと共に生きる

2005-05-22 14:38:43 | Weblog
 5月も終わろうとしているのに、かの国では季節外れの雪が街中に降り積もったニュースを見ました。確かに、そうです。今年は例年に比べてひんやりとした日が続きます。昨夜も愛犬ゴンタと夜のお散歩にでかけましたが、肌寒ささえ感じました。
 私は時々、ゴンタと夜の散歩を楽しみます。休日前には、ほろ酔い気分で夜中の12時を過ぎても出かけることがあります。ゴンタのためというよりも私自身のためでもあります。
 お散歩の時に必ずポケットに入れて出かけるのが、私の大好きなアンドレア・ボチェッリのCD全曲が入っているMP3プレイヤーです。「夢の香り」「ロマンツァ」「アモーレ~オペラ・アリア集」「セイクリッド・アリアズ~アベ・マリア」「ビアッジョ・イタリアーノ」「愛のために」「燃える心を~ヴェルディ・アリア集」「トスカーナ」「アランフェス~センチメント」そして最新版の「アンドレア」など。彼はイタリアのテナー歌手です。ポップスからオペラまでレパートリーはずいぶん広いものがあります。彼に初めて出会ったのはもう6年も前のことです。CDショップで何気なく耳にした「夢の香り」に魅せられて以来、ほぼ全作品を楽しんでいます。DVDもあります。
 彼は子供の頃の怪我がもとで目が見えないのですが、彼の研ぎ澄まされた感性に、私はいつも感動します。目が見える見えないということではなく、自分を取り巻く風景を身体全身で受け止め、それを自分の思い思いの形で表現できることに人間の素晴らしさを思います。人間の力強さを思います。要するに「真摯に生きること」を私は彼から学びます。アンドレア・ボチェッリのことは自著「沈黙の音楽」(早川書房)で知ることができます。そんな彼の世界を楽しみながら、私は愛犬ゴンタと星空を下で散歩を楽しみます。日常の多くのことを考え、気づく貴重な時間を大切にしています。
 アンドレア・ボチェッリを全くご存知ない方のためにWEBサイトをご紹介します。http://www.andreabocelli.com/
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愛犬ゴンタのワクチン接種

2005-05-15 17:14:25 | 愛犬ゴンタ

 5月になると毎年、近所の動物病院からゴンタ君にお葉書が届きます。6種混合ワクチン接種のご案内です。というわけで、きょうの午前、病院に出かけました。
 当のゴンタ君は、そわそわごそごそ...。いつもは散歩道で出くわす犬猫たちにワンワンと叫ぶのに、待合室の椅子の下に潜り込んで辺りの患者さんたちの様子を伺うばかりです。どうやら病院はお嫌いのご様子でした。「ゴンタく~ん」と呼ばれて、恐る恐る診察室に入ります。いつもは可愛い女医さんなのに、きょうは怖そうな男性のお医者さんとあって、いっそう緊張するゴンタ君でした。
 注射は狂犬病予防を含めて2本、あっという間に終わりました。尻尾をふって部屋を出ようとするゴンタ君に、お医者さんから「体重15.5キロ。う~ん。少し太りすぎかなぁ。若い頃は良いけれど、歳をとると太りすぎは禁物。あと2キロほど減量した方が良いですよ」と。ゴンタ君は神妙に聞いておりました。ちなみに、本日の御代はしめて2万円。ペットの医療保険ってないのかなぁ。扶養家族の一人なのに...。

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音を探す

2005-05-08 11:37:44 | Weblog
 湖北の山小屋では、テレビが故障していて、久しぶりにラジオ生活を楽しみました。家族にとっては苦痛だったかもしれませんが、その分、家族との会話も弾みました。本も読めました。
 私たちは目の前の風景を五感で感じます。なにも違和感はありません。しかし、道具としてのテレビは、そのうち視覚と聴覚を切り取って人工的に表現します。そこに不自然さがあります。その意味では、ラジオも同じです。聴覚だけを切り取った道具です。でも、テレビと違うのは、人の主体性(想像力)に頼るところがテレビより大きいということです。
 山小屋には、止め処もなく押し寄せるさまざまな人工的な「音」からの開放感がありました。微風、小鳥の囀り、木々の触れ合い...。そんな環境におかれると、人は音を探します。耳を傾けます。都会の喧騒から解放されて、風景の中に自分の存在を確かめようとします。人間の存在感を確認しようとします。時代の大きなうねりの中に身を置く私たちにとって、自分を取り戻す瞬間でもあります。この大型連休には、同じような経験をされた方々がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
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湖北の山小屋

2005-05-05 18:27:38 | Weblog
 この連休を利用して、湖北の山小屋に出かけました。数ヶ月ぶりのことです。子供たちが小さな頃は、お休みのたびに山歩き、魚つり、水遊びと、今思えばよく動いたものだと感心するほどに訪れた山小屋ですが、最近は足が遠のいていました。そんなわけで、到着するやいなや、草刈機の刃を新品に入れ替えると、長靴に麦藁帽子、首にはタオルを巻いて、さながら屯田兵の出立ちで、樹木の下草刈りに汗を流しました。刈り取った草木がたまると焚き火の用意、もくもくと立ち上がる煙にむせびながら、しかし自然と戯れる贅沢な時間を存分に楽しみました。
 それはそうと、わたしが下草刈りをしている最中、遠くで可愛い猫が私をじっと見つめているのに気づきました(写真参照=写真をクリックすると大きい画面になります)。声をかけても逃げもせず、近寄りもせず、遠くから私を眺めていました。毛並みの良い人懐こい猫です。どこかの山小屋に置き去りにでもされたのでしょうか。何を食べているのでしょうか。そんなことを思いながら、スコップをさがそうと裏の物置の扉をあけてびっくりです。上の4段目に置いたダンボール箱のなかに子猫たちがたくさんいるではありませんか。その何匹かを軍手にとってみると、もうすぐ目が開くかどうかという愛らしい子猫たちでした。物置の扉が壊れていて、15センチほどの隙間が開いているので、それをうまく利用して出入りしていたんでしょう。私を見つめていた猫は、そのお母さんだったわけです。丈夫に育つんだろうかと少し心配もしましたが、猫大好きの家内の「自然のままが一番幸せ」との言葉に妙に納得したものです。きょうは、お母さん猫に見送られて山小屋を後にしました。
 ともあれ、2泊3日の短期間に、山小屋周辺の下草刈りを無事終えました。さすがにふだん使わない筋肉を酷使したため体中に筋肉痛が走ります。最終日のきょうは、少し寄り道して、マキノ高原温泉で疲れを癒し帰途につきました。ちなみに滋賀県マキノ町といえば近畿でも最北に位置する高原スキー場の町で、最近はメタセコイヤ並木でも有名です。5月だというのに遠くに聳える山頂に残雪をみることができ、ちょっぴり得をした気分でした。
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西本智実DVD「ニューイヤーコンサート2004」

2005-05-01 17:36:24 | Weblog
 きょうは5月1日。朝からどんよりとした天候で、とうとう午後には雨が降り出しました。でも、その湿り具合が青葉をますます生き生きとさせます。そんな日曜日の昼下がり、連休だというのに部屋にこもってレポートを1本書き上げて、やっと落ち着きました。
 5月といえば西本智実さんのコンサートが待ち遠しい。きのう仕事帰りに2本目のDVDを買って帰りました。題して「New Year Moscow 2004」。ヴェルディ「凱旋行進曲」、スメタナ「交響詩モルダウ」、ブラームス「ハンガリー舞曲」、シベリウス「交響詩フィンランディア」ハチャトゥリアン「レズギンガ」、チャイコフスキー「祝典序曲」。...聴衆を魅了する西本さんの指揮ぶりに、またしても感心するばかりでした。変に気取ることもなく、自然体で、しかしきちんと音を出してひとつの音楽空間を創る。そんな指揮ぶりに惹かれます。わたしは、演奏の良し悪しは指揮者の人生観、哲学観に裏づけされた音楽観に左右されるんだろうと思っています。その意味では、西本さんはスタートラインに立ったばかり。今後の成長ぶりが楽しみな新進気鋭の指揮者です。
 その西本さんのコンサートの日、少し心配しています。スケジュールを見ると、朝から夕刻まで会議ばかり。うまく片付けば何とか間に合う時間。でも、どこかで躓けばチケットはお若い方にプレゼント。仕方ないか。...とりあえず明後日からの3連休は湖北の山小屋で気分転換してきます。
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