JR木次線を走っていたトロッコ列車「奥出雲おろち号」が11月23日、多くの人々に見送られながら26年の歴史に幕を閉じました。今年の春に一度だけ乗っただけでしたが、私のふるさとを走る雄姿を思い出します。
思えば幼少の頃、この木次線には蒸気機関車が黒い煙を撒き散らしながら走っていました。夜の9時前には悲しそうな汽笛を鳴らし終列車が山間の夜の街を走っていきました。過疎化が進むなか、この木次線も存廃が検討され始めています。
夜といえば、コロナ禍の数年間をかけて家内が縫い込んできたゴッホの刺繍絵画「星月夜」を居間の壁に飾りました。117センチ×43センチもある大作ですが、大きな布を10数区画に分けたひとつひとつに丁寧に手縫いで刺繍絵を仕上げました。その下には、毎日せっせと作っているステンドグラスの写真立てが並んでいます。こんなに作ってどうするんでしょう? さて、先日、久しぶりに京都に出かけてきました。高校受験を控えている長男君宅の孫娘のために、北野天満宮に合格祈願の御守りをいただきに行ってきました。この季節、たくさんの外国人観光客に混じって、修学旅行生たちがいましたが、昔と違って集団行動は見られず、4,5人のグループでタクシーをチャーターしての観光が主流のよう。これも時代の変化なんでしょうか。
この日は、毎月1回東寺で開かれる「弘法市」も覗いてきました。たくさんのお店が並び多くのお客で賑わっていました。こちらにも外国人観光客の姿があり、なんと観光バスでやってくる方々も。コロナ禍の頃とは様変わりです。
この賑わいを見て回りながら、園芸のお店でシクラメンの鉢を買って帰りました。翌日の水彩画教室の画材が「冬の花」だったからです。さっそく机の上に置いたシクラメンとにらめっこでした。
広い境内で繰り広げられる弘法市を後に、京都駅に向かうとき、福田寺の門前にたくさんの陶器が並んでいました。よく見ると扉に「FREE」の文字。数人の方々が品定めしていましたので、近づいて見ると「遠慮なく持って帰ってください」と。それも良質な器ばかりが並んでいます。ええっと思いつつ何点かいただいて帰りました。でも、老夫婦2人世帯ですから、家族13人が勢揃いするお正月以外は、食器棚の奥にしまっておくしかありません。なんともはや。
今年もあと1カ月です。12月のカレンダーには少しずつ忘年会日程が入り出しています。そんな季節になりました。きょうはこれからシニアの仲間たちと大衆演芸を観劇してきます(笑)。この歳になって初体験ですが、その後の懇親会でああでもないこうでもないと話しが弾むこと間違いなしです。呑気なものです。