ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

四月の雪

2006-02-06 23:15:23 | 映画
「四月の雪」、昨年秋の話題作が、もうDVDになってレンタルされている。
私の妻(イ・ビョンホンのファン)をして、「見終わった瞬間、金返せ!と思った。」と言わしめた作品である。
私の妻は、ガンダムのシャアも知らないほどのアニメオンチで、私とは全く趣味が違う。
妻がそこまで言う映画であれば、もしかしたら私にとっては面白いかもしれない、そう考えてDVDを借りることにした。

互いの妻と夫が不倫の果てに交通事故で意識不明の重態になり、病院の手術室の前でペ・ヨンジュンとソン・イェジンは出会う。
最初の15分くらいでほとんど話の結末は読めてしまうのだが、いやいや、いくらなんでもきっと何か起こるんでは、とも思わせてくれる。しかし最後まで何も起きずに話は終わり、何ともいえないむなしさだけがが残る、そんな映画ある。
途中「どっちが運転していたのか分からないんじゃ、任意保険は請求できるのだろうか。」とか、「韓国では、こういう場合、被害者に対する賠償金は、とりあえず2で割るのだろうか。」とか、そんなことを考えながら、早送りしたくなる衝動を抑えた。

ソン・イェジンの映画を見たのは、「永遠の片思い」「ラブストーリー」に続き3作目、前2作はいずれも珠玉といえる名作だったのに、はて?
監督は、あの「八月のクリスマス」のホ・ジニ、といっても、私は見ていないのでよく分からないが、あの、が付くくらいの名監督らしい。
そうであれば、この映画のテーマは、ずばり「ヨン様のプロモーション映画」。
さすが名監督、彼女と別れホテルの一室でひとり鼻汁をたらしながら嗚咽するヨン様、ファンのおば様たちにとってはにはたまらなく切ない名場面であろう。
ちなみに私は「あーあ、汚いなー。」と思いましたが、なにか?

「妻のいうことには耳を傾けなければいけない。」
そんな当たり前の、しかしながらともすれば忘れがちな大切なことを、改めて私に思い出させてくれた映画でした。

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