ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

今、あえて「平清盛」にエール

2012-11-25 11:22:46 | TVドラマ
NHKの大河ドラマ「平清盛」、視聴率がついに10%を切るという、大河ドラマとしてはあり得ない大コケ。
でも、自分的には、坂本龍馬と並んで、今までの大河ドラマの中では最高の評価、もちろん全部見ています。

ドラマですから、もちろん面白くなければいけない。でも、歴史ヲタの自分としては、明らかな嘘、フィクションは我慢ならない。
昨年の「江」もひどかったし、平清盛の同時代ものでいえば「源義経」もめちゃくちゃだった。
「大奥」みたいな、最初っからフィクションとはっきり分かっているものならいいけど、大河ドラマとなれば、ホントと思って見ている人はいるわけで、公共性の強い国営放送ではしてはいけないことと思います。

その点、「平清盛」は結構リアル、特に貴族の連中が笑える。
古い因習に囚われ新しいものを拒否し、既得権益、自己の利益に執着し公の観念がない。
荒事はからっきしダメで、嫌な役は武士に丸投げ、それでいて自分達の特権を当然のものと信じ、権力抗争に明け暮れる、なんともさもしく理不尽な人種に描かれていますが、まあ、あの不気味なお歯黒を含め、これが実態に近かったのだと思っています。

京の町も、東国の武士の生活も、何か汚らしくて華やかさに欠けるのですが、これもリアル。
貨幣経済と貿易国家を目指す平家と、東国を基盤とする素朴な武士のコントラストが良く描けている。

井深新さんの崇徳上皇、良かったです。
この人、「蛇にピアス」で吉高由里子の乳を揉み、「君に届け」では教師のピン役、ドラマでも「リッチマン・プアウーマン」では小栗旬を裏切る副社長役、見る度に雰囲気が全然違う、本作でも、気弱に悩んだり、怨霊と化したり、中々大変でした。

松田聖子を出したり、一時期視聴者におもねるような傾向が見られましたが、国営放送なんだから、視聴率など気にせず、このままの路線でいってほしいと思います。

今日はいよいよ頼朝の挙兵です!
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