ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

伊勢神宮参拝

2007-08-15 22:42:57 | 旅行
今回の伊勢旅行の最大の目的は、皇祖神・天照大神が鎮座されます神宮中の神宮、伊勢神宮の参拝でした。

まずは手順どおり伊勢駅に程近い「外宮」から。


外宮の祭神は食物をつかさどる豊受大御神、元々は、大国主命同様、征服された出雲の神様。
伊勢神宮は、外宮の他にも多くの別宮、摂社から成り立っています。
皇孫・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を遣わし国つ神の国々を治めた天照大神。
大和朝廷が国内を統一した時、自分たちの氏神である天照大神を、従えた国々の神様を周りに侍らせるかたちで鎮座させたのでしょう。

内宮にバスで移動します。
参道のおはらい通りは大変な賑わい。


赤福本店。


おかげ横丁。
赤福が、創業300年を感謝して、当時の町並みを再現したテーマパーク&ショッピングモール、のようなもの。


猛暑の中、参道のおはらい通りを、食事をしたり、買い食いをしたりしながら歩いていくと、やがて内宮に到着。


五十鈴川にかかる宇治橋。
これが通常の世界と精神的な世界の境目。


絵葉書のようにきれいな、実物大の盆栽のように手入れされた神苑を過ぎ、手水舎で身を清め、10分ほど参道を歩いていくと、石段の上に本殿が見えてきます。


神宮参拝は、小学生の頃以来2度目。かすかな記憶をたどるに、もっと神秘的な、厳粛な、荘厳な、畏れ多い、そんな印象だったと思います。
正直言って、もっと神々が棲んでいるような、スピリチュアルな空間を期待していたのですが。
もちろん神殿は歴史の重みを感じる、すばらしいものでしたが、雰囲気的には結構陽気なところでした。

江戸時代後期、「おかげ参り」と称して、全国の何百万人という人が、この伊勢神宮を参拝したそうです。
歩くしか交通手段のなかった江戸時代の事です。信じられない集客力。
伊勢神宮は日本中の庶民を惹きつける、万博やオリンピックなど足元にも及ばない、壮大な舞台装置であり、お伊勢参りは一生に一度の大イベントだったのでしょう。

古代の一時期を除き、政治の表舞台からは遠ざかってしまった天皇家。
しかしながらその祖先の天照大神は、江戸時代になって庶民のハレの場を演出し、その本来の政(まつりごと)の役を果たすことになった、ということなんでしょう。
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