ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

小泉純一郎の公約

2005-08-11 19:37:58 | 政治経済
4年前、当時の森内閣は10%台の低支持率で、正にその命運も尽きようとしていた時、ジャンヌ・ダルクのように颯爽と現れたのが小泉純一郎でした。
圧倒的な国民の人気が選挙に受かりたい議員たちを動かし、総裁選を圧勝し、総選挙でも自民党を勝利させ、その内閣は高支持率を保ち、自民党はその命を永らえる事が出来ました。
彼の公約は「たゆまない構造改革」「郵政民営化」「8月15日の靖国参拝」。改革が出来なければ自民党をぶっ潰す!と繰り返しました。

議員たちが驚いたのは、小泉首相は、その公約を本当に守ろうとした事です。
靖国の8月15日参拝こそ2年目からちょっと日和ったものの、他の件はほとんど妥協しようとせずに小泉流の政局運営を続け、派閥の合従連衡によって成り立っていた古い自民党は、もう森内閣と共に死んでしまったということにまだ気がつかない議員たちを大いに慌てさせました。
そして今回の解散。
一つ間違えば本当に自民党を潰してしまうRISKに臆せず、凛として初心を貫きました。
彼のやる事は、終始一貫して筋が通っていて、好感を感じます。

それに比べて、一部の造反議員の情けなさ。
小泉首相が、今までの自民党のリーダーとは違うという事に遅まきながら気付くや「実は賛成です。」とか、造反議員の造反がでたりして、見苦しい限りです。
どうせ「親分が反対だから。」とか「選挙で郵便局の組織にお世話になったかっら。」とか、その程度の理由で反対していたのでしょう。
カッコつけて否決票を投じながら、心の中で「否決されるな、解散になるな。」と祈っていた造反議員も少なくないに違いありません。
「民営化自体は賛成だが法案の内容が。」なんて人もいますが、単なる言い訳。
自分も法案の骨子を読んでみましたが極めて常識的な内容で、積極的に反対しなければいけないところなどありません。
また、自民党を救った総裁が「改革の本丸」とまで言った法案です。仮に気に入らない部分があったとしても、小異を捨てて、挙党体制で法案を通そうとするのがあたりまえです。
永岡議員は、この難局に、ジレンマから自らの命を断ちました。痛ましい話ではありますが、日本を背負って政治を志すからには、命をかける覚悟など出来ているはずです。
どうしても改革の旗印のこの法案に反対したいのであれば、離党するなど、文字通り旗幟鮮明にやればよい。
その覚悟もない奴が偉そうに民営化反対を語らないで欲しい。

9月11日、古い自民党が完全にぶっ壊れ、名実ともに新しい自民党が誕生、構造改革が大いに進展する事を願ってやみません。
民主党にとっては千載一遇のチャンスですが、自民党同士の真剣勝負の横で影が薄くなり、漁夫の利をとり損ねるのでは、そんな気がします。
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2 コメント

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自民党vs自民党 (RASCAL)
2005-08-13 09:09:37
小泉さんは、今回を機に、派閥の合従連衡をベースとした古い自民党の勢力を一掃する賭けに出たのでしょう。亀井さんは、火遊びが過ぎましたね。

民主党は、話題を郵政から逸らそうと必死ですが。。。

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民主党 (まさ)
2005-08-12 03:18:11
民主党がイマイチ郵政民営化の件で影が薄いのが情けないですよね。
返信する

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