ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

香港に行ってきました(お墓参り編)

2011-09-09 00:41:51 | 旅行
結婚式の翌日は今年の6月に亡くなった元部下のお墓参り。
九龍側の中心地、尖沙咀からタクシーで20分、1000円くらい(タクシー、安い!)荃湾(ツェンワン)という地下鉄の終着駅の山の上に、彼女のお墓はありました。
香港は道教寺院が多いのですけど、ここは仏教寺院、でも日本のお寺とはかなり趣が違います。


山門を入ると菩提樹の木。


極彩色の建物。


仏様も極彩色。
日本の仏教は6世紀に中国から朝鮮半島経由入ってきたわけで、こちらが本家本元。
飛鳥時代や奈良時代の、外来文化の象徴としての仏教寺院は、こういう色彩だったのでしょう。
日本の寺院がモノトーンになったのは、経年で色あせた寺院を後世の人が見てまねたからか、それとも室町以降の侘び寂びの影響なのか。

階段を上る自分の頭の中に、なぜかクラフトの「僕に任せてください」が流れます。(歳が分かる?)


ジャネット、こんなに小さくなってしまっていました。
墓石に生・丁未(ひのとひつじ)とありますから昭和42年生まれ、早すぎますよね。


お墓参りに付き合ってくれた同僚によれば、大柄だった彼女が骨と皮くらいにまで痩せてしまって、でも最期まで「会社が好き、日本人と仕事できて楽しかった。」って行っていたそうです。
昨日の結婚式の娘を見つけてきたのも彼女。「いい娘、見つけたよ。絶対採用した方がいい。面接してみて。」って。
私が香港に着任して、最初に出た結婚式も彼女。お色直しのチャイナドレスが大柄な身体に似合っていたのを思い出します。


花と新鮮な果物を供えます。これもこちらの風習。

生きているうちにお見舞いにこれなかったのは残念だけど、こうしてここまで来れてよかった。
「これも運命だから悲しまないで」って言われていたので、もう悲しむのはよします。
短い人生を全力で駆け抜けた彼女に、お疲れ様って。
そして、元気に生かされている自分に感謝して、彼女の分まで充実した日を生きようって、そう思いました。
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