ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

奥武蔵ウルトラマラソン完走記

2007-08-06 22:09:54 | マラソン・レース
ちょっと長めの完走記です。

天気予報では朝のうちは小雨、だったのですが、みごとにはずれ、太陽が顔を出しました。奥武蔵の日はやはり暑くなりました。

とにかく歩かない、比較的平らなところが多い最初の15kmを1時間35分、その後は5km35分で登って、5km30分で下って、8時間10分でゴールという強気のゲームプランを立てていました。
朝6時スタート、作戦通りゆっくりめに入りました。大江戸のハコさん、HIDEさんと並走したのですが、お二人のペースが意外と速かったので、付いていくのをやめました。
15kmを1時間35分13秒、ここまでは計ったようにゲームプランどおり。

鎌北湖から奥武蔵グリーンラインへ。ここから先は何回走ったか分からないくらいのホームコース。でも、タイム的には、微妙にレースプランから遅れ始めます。
早くも8時間10分をあきらめ、目標を8時間半に切り替え。
試走は鎌北湖から始めることが多いので、その前に18km走っているのは、ずしっと身体に堪えてきます。
顔振峠までの上りは何とか耐えたのですが、30km地点手前の傘杉峠への上り(大した坂じゃないんですけどね)で歩いてしまいました。
これでレースプランは両方挫折。

見晴台のエイドを越えたところで大江戸のユニ発見、リキさん、HIDEさんでした。
HIDEさんとは以降3時間に渡って抜きつ抜かれつしました。
高山のエイドで、塩コーラ、アミノ酸、胃薬、ゼリーのスペシャルドリンクで一息、かなり内臓に疲れが来てます。

時折太陽が顔を出し、蒸し暑い日になりましたが、それでも高山から上は、涼しくて、走りやすいです。
高山不動をちょっと過ぎたあたりで、いつもの三輪のド派手バイクの先導車、トップ、2位の選手は、奥武蔵道場のユニフォームを着た、いずれも見慣れぬ若い人、ぶっちぎりです。
昨年度優勝のきりぎりすさん、一昨年優勝の健気さん、2年連続2位のデッシー君など、例年の上位者は、飯森峠のエイドを過ぎてからやってきました。今年は上位入賞者総入替えのようです。

36km地点の飯森峠のエイドで、「大江戸がんばれ!」と言って僕にだけ冷たい濡れタオルを渡されました。後でチームメイトに聞いたら、大江戸のユニを着ていた人はみなもらったそうで、大江戸びいきのおじさんだったようです。この場を借りてお礼申し上げます。

刈場坂峠到着、このあたりはすれ違う友人たちとエールを交わして元気をもらう、奥武蔵で一番楽しい区間。書くときりがないので名前は省略しますが、大江戸の仲間やジョグノートのコミュ、マイミクの友人と声を掛け合いながら走ります。
激しい上りはありませんし、しっかり走ってタイムを稼がなければいけない区間のですが、でも意に反してなかなかスピードが上がりません。
42.195km地点をピッタリ5時間で通過、このあたりでずっと並走を続けてきたHIDEさんに引き離されました。

折返し地点でビキニのお姉さんに名前を呼ばれたので改めて顔を見ると、ウルトラランナーのAさんでした。走ってないなーと思ったらビキニのお姉さん役とは。スタイルもなかなか素敵で、脱帽。

復路に入り、刈場坂から下り始めても、5kmのラップは35分前後で上がりません。下りはかなり一所懸命走っているのですが、エイドで休んだり、上りを歩いちゃったりしているので仕方ありません。この時点で8時間半切りもあきらめ、目標を自己新に絞りました。

56km地点の高山のエイドでスペシャルで置いていたゼリーを一口飲んで吐きました。もはや疲れた胃はゼリーすら受け付けてくれません。だましだましやっとゼリーを飲み込み、胃薬とアミノ酸を飲んで出発、ここから先ゴールまでは水分補給のみで下る覚悟を決めました。

見晴台のエイドを出てしばらくしたところで、頭がぼーっとしてきました。やばい、何とか阿寺のエイドまでたどり着かなければ。もう上りは完全に歩きです。
阿寺、黒山のエイドでは水分補給をして、氷をもらって身体を冷やしながら先へ進みます。あと10km、自己新だけは行けそうです。

いよいよ最後の急坂、ユガテの上り、前に大江戸のユニフォームが見えます。しんちゃんです。
このあたりから雨が降り始めました。待ちに待った天然シャワー、しんちゃんと私の実力差は天と地ほどもありますが、これは神様が「抜け!」と言っているんだと思い、坂の途中から走りました。

坂を上りきったあたりから雨が強くなってきました。後方で雷が鳴り出しました。激しくなってくる雷に、始めのうちは「後ろにいるあくびさんたちは大丈夫だろうか。」なんて思っていたのですが、だんだん至近弾になってきました。
途中で木が倒れていました。とにかく山間部を早く脱出するべくかっ飛ばしました。今までで一番速く鎌北湖への坂を下りたと思います。

鎌北湖まで下りて一安心、自己新ももう大丈夫、スピードを緩め、消耗した足をいたわりながらゴールを目指します。
ゴールまであと400mくらいのところで、立ち止まっている大江戸のユニを発見。リキさん、足が攣ってしまったようです。容赦なく追い越させていただきました。

8時間43分25秒、総合220位、年代別72位でゴール、先にゴールしていた大江戸の仲間に迎えられました。
疲労困憊、お腹はペコペコですが何も食べられそうにありません。着替えをしてその場に横になったら動けなくなりました。
歩いちゃったし、せこい自己新でしたが、全力で走った結果の自己新ですから、やはりうれしいです。
20分ほど寝転がったら身体も復活、ビールを4本いただきました。
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2 コメント

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お疲れ様でした (やす)
2007-08-06 23:12:12
RASCALさん、お疲れ様でした。
全体的に大江戸勢は突っ込み過ぎって感じがしましたが、RASCALさんやkinoppyさんはさすがベテランですね。
来年以降もRASCAL体長として大江戸を引っ張ってください。
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ゆっくり入る (RASCAL)
2007-08-07 08:21:11
やすさん
コメントありがとうございます。
序盤15kmは、潰れた昨年よりも3分くらいゆっくり入りました。
おかげで最後の坂を駆け下りられました。
それと、「この上り坂が後どれくらい続く。」とか、「どこにエイドがある。」とか、コースを知っていたのがプラスになったと思います。
開催日の問題はあるにしても、来年以降も出場し続けたい大会です。
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