子供の頃、毎朝聴いていたFMの番組が『バロック音楽の楽しみ』であった。
亡くなった服部幸三さんと、今でもお元気な皆川達夫さんが交代で担当していた
私の人生を決めてしまったような番組。
大人になってからは、さすがにそんな時間に優雅にFMを聴いていられないので、
何10年も離れていたが、今は同じ時間に『古楽の楽しみ』という番組を放送している。
毎日録音して聴いていると、特にルネサンス以前の曲では、知らない演奏家の方が多い。
でも、ほとんどのプレイヤーが滅法上手くて、録音も素晴らしい。
今日放送のラスト、セルトンのミサは素晴らしすぎて涙が出て来たよ。
ボストンカメラ―タって、今はこんな芸風になったのね。
アーノンクールの下手さを我慢して聴いていたのが、つい最近の様な気がするのに・・・。
古い音楽のCDも雑誌も買わなくなってしまい、最新情報からは全く取り残されている現在、
ありがたい番組である。