入院してからは、なるべくアタマを平安に保とうと、刺激的な音楽を
聴くのは意識的に避けてきた。
やっぱ、『死と乙女』はまずかったよな。
シューベルトは不思議な作曲家で、気を抜くと魂を持って行かれる
ような曲が多い。
いつどこで読んだのか全く思い出せないけど、辻邦生がこの曲を聴くと
死んでもイイと感じると書いていたのを思い出した。
まあ、彼も晩年は辛かったからね。
古楽器奏者の私としては、テルプシコルド四重奏団の演奏を推すべき
なんだろうけど、もうこのトシになるとあまりに過激な演奏は心臓に
悪い。
一般的には(とは言ってもホントはよく知らない)、旋律的音程の
取り方をやめたアルバン・ベルク四重奏団とかがオススメなんだろう
けど、2楽章がね。
Andante con motoってもっとはやいよね。
遅く弾きたい気持ちは分かるけど。
今日はおとなしくしています。