マドリッドのキャンプサイトから町の中心へはバスと地下鉄を乗り継がなければならない。やっと雨の上がったこの日、スペイン王室の居城だったPalacio Realを見物に行くのに歩いていたら、大きな建物のドアから多くの若い人たちが出てきた。その建物をぐるっと回ったところにはたくさんの人が行列をついていた。これはたまたまスペインの国会議事堂(Senado)の一般公開の日でこれはチャンスとばかりに私たちもスペインの人々に混じり行列についた。一回の入場が50人づつくらいで、しばらく待ってすぐに中に案内された。
全然スペイン語はわからないが、大小の立派な会議場や素晴らしく大きなタペストリーのかかった大広間など見ているだけで楽しめた。
タペストリーにアルハンブラを明け渡すモーロ人の若い王ボアブディルと馬に乗って入城してくるイザベル王女の素晴らしい絵があった。この二人は実際には出会っていないであろうが、歴史的に見ても最大の出来事で有っただろうから、あらゆる芸術家の想像を掻き立てることであろう。
この国会議事堂を出るときには立派な国会の説明書つきノートブックとCDが入ったお土産まで頂いた。残念ながらスペイン語が読めなくて宝の持ち腐れになってしまったが・・・・
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Palaceはよく手入れの行き届いた庭を見て周った後正面のゲートを見て英国のバッキンガム宮殿よりずっと宮殿らしいPalacio Realに感激、フラッシュなしで撮影可もあり400枚も写してしまった。
18世紀はヨーロッパ一体で東洋趣味がもてはやされたため、何処の宮殿でも必ず中華装飾の部屋がある。
宮殿の窓から見えるマドリッドは、はるか眼下に広がっている。
宮殿を出たのは4時半過ぎ、夕暮れが迫ってきてすごい群れの鳥が飛んでいた。