観光バスは有名建築物のあたりで乗り降り自由、きれいな建物があると降りてあたりを見て歩き、写真を写しとこの土曜日は夕方遅くまでバスで巡り歩いた。
日曜日の朝10時にバスはキャンプサイトからセビリアの町へ、そして帰りはセビリア発6時半しかない。セビリアに着くとすぐ一番有名な大聖堂へ行ったがこの日は中でミサをしていて観光客は入場できず、観光バスの2日券も朝10時までという。まったく詐欺じゃないか。
日曜日は美術館も2時で閉まり散々だったが2箇所素晴らしいところへ行けた。
アルカサールと呼ばれるセビリヤ王宮の素晴らしさはどうだ。9世紀に建てられたこの宮殿と庭園は現在に至るまで王侯貴族の好みによって改装、最新化が図られ、この世に極楽があるなら(なくなった母はこの世にこそ地獄も極楽もありあの世にはないと信じていた。)これこそと思わせた。アルハンブラ宮殿は廃墟の雰囲気が漂っているが、ここは今現在も命に満ち溢れているような雰囲気がある。
もうひとつはスペイン広場で1929年の博覧会にスペイン広場、アメリカ広場という大掛りな建築複合体を設計建築したもんだという。現在ではここセビリアの顔になっている。
宮殿とスペイン広場の写真は次の章にお見せしたい。
スカイブリッジを通り過ぎて初めに着いたBroadfordの町は大きなスーパーマーケットとガソリンスタンド・観光案内所が有ります。道路は静かな入り江に沿って無料の駐車場が完備しているので、大きなキャンパーでも停めやすく、観光案内所でスカイ島の地図をもらいキャンプサイトのある場所にしるしをつけてもらいました。全部で8箇所のサイトがあります。
ここから海辺沿いの道を北上すると初めに目に付くのが写真1の禿山です。岩と砂利から成るこの山は遠くから見ると雪山かと思わせる均整の取れた山でなんとなく小型富士山の趣があります。
この山裾をぐるっとまわってたどり着いたのはPortree の町、ここはこの地域最大の町らしくスーパーマーケットや病院、観光案内所もあり突き出た岬は入り江になってきれいな家が並んでいます。(写真2,3)
この町から真っ直ぐ北上しますと道路も極端に細くなり、一車線に対向車待機場が100メータごとに造られています。
Portereeを過ぎると見えてきたのが遠い山の中腹に突っ立っている細長い岩(写真4,5)で今走っている海岸線での一番の観光地、Old Man of Storr (ストアーのおじいさん・私の拙訳)です。この山の麓の道端に案内版があり登山口が見えます。頑張れば1時間で往復できるかもしれないと思い私一人カメラだけ持って出かけました。
初めは針葉樹林の険しい道を登り、途中で樹林が途切れると、なだらかな草地の平原からそそり立つ岩山が現れました。あちこち登山客がうごめいています。私のほうはポールが待っているからとあっせって、景色を堪能しながらゆっくりのぼっているわけには行かなくて、岩の懸かりには砂利が流れ落ちているような急勾配を四つんばいで登ったのです。たどり着いたところはあの細長い岩の根元で,そこに休んでいた若い女性と写真の撮り合いをしました。この高台から見る景色は本当に絶景、天気も良いため海の向うのスコットランドの本土が青くかすんでいます(写真6,7)
岩の根元の裏からざらざら流れ落ちる砂利を斜めに横切ってジグザグにやっと急勾配を降りてきてみると、登山禁止の立て札が立っていました。全く知らなかったこととは言え、だれにも見咎められないで往復できてほっとしました。下山は駆け足で、たくさんの人たちを追い抜いて、ちょうど一時間で帰ってきました。
Staffin のキャンプサイトはストアーから10マイルくらい、途中に一箇所観光サインを見つけ駐車してみました。アイスランドなら目にも留まらないささやかな滝が海に落ちています(写真10)でも海の美しさは又格別でした。