インヴァネスのキャンプサイトからカレドニアン運河に平行している走る道路を南に行くと,すぐたどり着くのがネス湖で,その畔の駐車場に写真1の案内板があります。その絵でわかるようにネス湖は細長く南西に延びており、どんなに幅広のところでも対岸がはっきり見えます。ネス湖の写真には必ず載っているのがアーキーハート城で、500年の歴史を持つ廃墟の城です。
37年前私はヒッチハイクでこのネス湖の湖畔を通り、この城を見かけたのです。その時は乗せてくれた人が停まってくれなかったので、写真も撮れませんでした。今回も通り過ぎてあわてて引き返し、駐車場から写真を撮りました。たくさんの人たちが駐車場で写真を撮っています。その中に後姿は女性かと思わせたキルトのスコッツマンがいて写真を撮らせてもらいました。
タータンのスカートのようなキルトは、昔は各部族間でのアイデンティティとしていろいろな色彩と模様のタータンが創られ、勇壮な兵士の制服だったのです。1745年、英国に征服されたスコットランドは、それ以降のキルトの着用を禁止されました。最近ではスコットランド連隊の式服であり、また結婚式やパーティなどの男性の式服として貸衣装がはやっています。
ネス湖の最南端からは又カレドニアン運河が延びていて道路を横切り、橋は通行止めになりヨットやボートが通り抜けました。(写真5,6)ネス湖と同じように細長いオイチ湖、ローチィ湖でつながれた運河はフォートウイリアムで西海岸と連結します。
ベン・ネヴィスの麓のこの地域最大の町フォートウイリアムス(写真7,8)はインヴァネスよりも、もっとひなびた田舎町で、昨年も今回も観光客でにぎわっていました。スコットランドの国花は写真10のあざみの花です。