Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

2004年11月9日 Fuzeta Campsite

2009-07-26 21:48:49 | キャンパー旅行記 2004

さてこのFuzeta のキャンプサイトについて話してみたい。
ここの小さなサイトは英国人の定年退職者が多くいて、長いのは3年半もここに住み着いているという。彼らは大きなキャンパーやキャラバンにその横を付随のテントで居住面積を倍にして、テント内はリビングルームやサンルームにしている。そして周囲を花や木を植えて庭にしているので、まったく普通の家と変わらない。だから何年住んでいても不自由しないのだ。おまけに滞在が長ければ長いほどキャンプ料金は安くなる。又公共税金などは払わないし、ユーロ圏のおかげで医療費はただと笑いが止まらない。


  

このサイトに来てのんびり一週間近く楽しんでいたが、ここを去る2日前に下の写真の長さ10メーターくらいの豪華キャンパーが到着した。スコットランドからやってきた20代後半から30代前半の黒人男性と白人女性の組み合わせだった。キャンパーの中は4ベッドルームがあり車の後ろにミニカーを積んだガレージがついていた。
この若さで来年の春までここに滞在して、ミニカーであちこちを走り回るという。亭主に彼らは宝くじに当たったか、それともドラッグディーラーだろうかと話し合った。後にも先にもこんなに若くて長期にわたって豪華な旅のできるカップルに会ったことは無い。

 


私たちのキャンパーの隣にはこれまた何年も住み着いているオランダ人の40代の男女がいて、彼らのキャラバンの回りは大小のつぼがひしめいている。オランダ人はほとんどの人が何ヶ国語でも話せるのでこの男性との会話には全然困らなかった。この人はポルトガルやスペインのオリーヴ育成の農家から古いオリーヴを入れる壷を買い集め、一年に二回ほどオランダの骨董店へ売りに行くのだという。
このようにオイルと埃で汚れた壷だが、きれいに洗って汚れを落とすと、オランダでは売れないのだそうな。
彼の一番の自慢は泳いでいて海底で見つけた壷で(写真最下位)貝や藤壺のくっついたものでこれは自分の宝物売れないと言っていた。


 

 

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2004年11月9日 Portugal

2009-07-26 20:53:32 | キャンパー旅行記 2004




セビリヤを去ってポルトガルへ向かい、途中で一泊して翌日国境を越えた。国境から40Km の海辺の小さな町 Da Fuzeta のキャンプサイトにたどり着いた。キャンプサイトはいっぱいでこの日、このサイトを去ったキャンパーと入れ違いでやっと駐車場を確保することができた。ここ南海岸は気候温暖で日中はTシャツ一枚でも暑いくらい。しかしいったん日がかげると急激に空気が冷たくなる。
キャンプサイトのすぐ横に大きな河が流れていてすぐ広い河口になって海に流れ込んでいる。この河口はこの町の港で朝夕小型漁船が出入りしていた。

 


河の向こうは平坦なデルタ地帯で、塩田が広がり所々に荒塩の山が積み上げられている。冬の間は塩田は放置されていて、あちこちフラミンゴの群れやコウノトリの夫婦がえさを探しまわっていた。フラミンゴは頭を水面につけたままでも私たちがそーと近寄っていくのが判るらしい。同じ距離を保ったまま後ろへ下がってゆく。海岸に積み上げられているたくさんの壷は蛸壺で、地中海沿岸では昔から蛸やイカを食べている。英国人が蛸やイカを食べるようになったのはここ2-30年以内のことだ。外国へ若い頃から出ていた亭主は、イカも蛸も喜んで食べる。


 

 


河口の港の近くには毎日早朝から魚・野菜の市が立って新鮮な食料がとっても安く手に入る。小さな町を散歩してみるとほとんどがまっ白の壁に玄関の色タイルが素晴らしい。町には鉄道が通っているが観光客が集まるほどの見ものは無い。


 


整然と並んだ真っ白の墓は家族代々の墓地であろう。この様な墓地はカソリックの国に多く見られるようだ。スペインやポルトガルでもオレンジやオリーヴの畑が多く、なぜかこの国のオリーヴの収穫は家庭的な気がする。


 

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スコットランドの旅 (5) Isle of Skye -Nrist Point

2009-07-26 04:39:11 | スコットランドの旅

ダンベーガンDunvegan のキャンプサイトに今夜の予約を入れてすぐ、この小さな町から真西に行ったニースト・ポイントの灯台を見に行こうとメイン道路を折れると、車一台がやっと通れる道(写真1)に入りました。相当の距離を走りましたが対向車はほとんどなくて、羊や牛の放牧された草原と切り立った崖や時々現れる小さな村など、まるで昨年行ったフェロー諸島にとっても良く似ています。

岬の突端の駐車場には、観光客を待つ小型バスや20台近くの乗用車が停まっていました。灯台を見るには急斜面の崖に長く延びた階段を降ります。帰りがたいへん、帰りの途にある観光団体はヒーヒー言いながらすれ違います。
灯台の近くの海岸にたくさんのケルンがありこの土地の平らな石ならこそこうして高く積み上げられるのでしょう。ここのほとんど四角い岩の海岸は北アイルランドのジャイアンツ・コースウエーには及びもつきませんが、それなりに見事です。

灯台の横に突き出ているラッパはフォッグ・ホーン(霧笛)と呼ばれるもので、霧の深い日には此れが鳴り渡るのです。この灯台からキャンプサイトに帰る途中、小さな村の公民館でバザーを開いているとの看板を見て立ち寄りました。手編みのクッションや、子供服、パッチワークのベッドカバーなどこの地域の主婦の手造りですが、中の一人の夫人が白とグレーの毛糸を売っていました。長くて厳しい冬の間、自分の家で取れた羊の毛で手よりの毛糸を作るのだそうです。グレーの毛糸を100グラム7ポンドで買いました。羊はスエーデンのゴットランドシープだそうです。このようなひなびた毛糸を見たらもっといろいろ欲しくなり、キャンプサイトを通り過ぎて14マイル戻ったところに在るという、毛糸のお店へ行って見ました。
その田舎の毛糸やさんは自家製のスピニング(毛糸の撚り)はしませんが,出来上がりの白い毛糸を各地から買いこんで、その店の奥で草木染をしています。いろいろ見せてもらい買わずには帰れなくなって、青、緑、紫の毛糸を買いました。まだ何を作ろうとは計画せず買い集めているだけですが見ているだけでも嬉しくなります。

キャンプサイトで一泊した翌日もうスカイ島もほとんど走り回り、スカイブリッジのちかくで南に突き出た岬にあるアーマデール城を最後にスカイ島を去ることにしました。城は19世紀半ば火事で焼け落ち内部が完全に崩れて、壁だけが残っており室内は雑草が生い茂っています。よく手入れされた庭と広大な敷地を持つこの城はクラン・ドナルド・ランド・トラストによって管理されています。スカイ島にはナショナルトラストはありません。城の前庭ではアーチェリーの試合が行われていました。









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イギリスの旅 (4) Banburgh と Holy Island

2009-07-26 02:23:01 | 英国内旅行

ダーラムを出発した日からお天気に恵まれて毎日暑い日が続きました。ニューカースルのバイパスを通ってニューサンバランド州をめざします。
途中の海岸線にナショナルトラストの古城のサインを見つけて行ったのが写真1のダンスタンバーグ城、此れだけ崩れてしまえばお金を取って見せるわけにも行かないわけで拝観料は只、ナショナルトラストはこのあたりの海岸線も整備して人々が訪れやすいように管理しているのです。
海岸の岩が持ち上がってまるでアイスランドの火山地帯を思わせました。太古にはこのあたり一帯が火の海だったのでしょう。

青空の海岸線を北上、素晴らしいバンバラー城(写真3,4,5)が見えてきました。バンバラーは昔、ノーサンバランド州の首都だったと看板がありました。キャンプ場に落ち着いてから、歩いて30分のバンバラー城の見物にと出かけましたが、城の見物は4時が最終で間に合いませんでした。外見が素晴らしいので雄大な城を眺めるだけでも結構楽しめます。写真4の黄色の花は菊科の花でフィールド一面が金色に波うっています。

翌日バンバラーの入り江の向かいにあるホーリーアイランドを訪れました。ここは満潮時には完全な島になりますが干潮時は橋ひとつで車で往復できます(写真6)。この島の只ひとつの小高い岩の上にあるお城リンデスファーンはナショナルトラストに属し、訪問者が後を絶ちません。
1570年に建てられたこの城はこの地域を守る砦として作られたものですが、近代になって多数の金持ちの手を経て、ホリデーホームに改装され、1944年ナショナルトラストに寄付されたのです。ベッドルームが3室、音楽室もある堅牢な建物ですが、冬はどんなに寒いだろうかと思わせる古くて陰気な雰囲気です。

写真9は近くにあるリンデスファーン小修道院の跡地です。687年この地に埋葬されたのが聖キャサバード(写真10)で後に遺体はダーラム大聖堂に移されました。ダーラム大聖堂は聖キャサバードを奉って建造されたものです。このリンデスファーンから入り江を挟んで遠くに見えるのがバンバラー城です。(写真11)









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