Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

キャンプ旅行 ポルトガルの年の暮れ

2012-04-28 16:07:47 | キャンプ旅行 2011-2012

オルニャオのサイトへ来て今日で20日、お正月からはスペインへ行き10日からモロッコへ渡るつもりだから、もう一度ここオルニャオのブログを書いておこう。

もう3週間以上晴天が続いていて、今では青空が当然のようになったが、暖冬とは言え暗いイギリスの冬を考えると、英国に住む友達に申し訳ない気になってしまう。
クリスマスはキャンパーの中でチキンの丸焼きとローストポテト、疑似ヨークシャプディングで亭主が大喜びした。


クリスマスの翌日、運動も兼ねサイトから7-8Km位離れたフセタ(Fuseta)の町まで散歩に行った。サイトの横の鉄道線路は海岸とほとんど平行に走っていて、線路の海岸側には家は一軒も見当たらない。




南ポルトガルは冬の平均温度が18度、夏は40度にもあがると言う。働きもののポルトガル人は線路と海岸までの広大な湿地帯を塩田に変えた。
冬季は人影もないこの塩田では、かもめの群れや足長の海鳥がえさをあさっているばかり。



道端には金盞花(マリーゴールド)の原種やこの地方独特の黄色や白の野生の花が咲き乱れ、純白の家々の垣根には冬と言えどもカラフルな花が咲いている。濃い緑の葉の間から金色のオレンジやみかんが実っているのが見える。



線路脇の田舎道を歩いていて20分に一本くらい来る電車に手を振ると、運転手も手を振ってピーポーと汽笛を鳴らしてくれる。もうずいぶん昔に日本でもこんな情景があった。





フセタの町は新市外が横に広がりどこの家も純白、狭い旧市街に入ると昔からの壁タイルを張ったテラスド・ハウスになる。道端のカフェーでは年寄りが集いお茶を飲みながらおしゃべりに余念がない。こんな平和な年の暮れ、この地方の人たちは幸せだなーと思う。




帰りはたった一駅だけれども2時半の電車に乗った。下りの電車は落書きがひどくみすぼらしく見える。この地方の電車はプラットホームよりずっと高くて3段の階段を登らなければならない。体の不自由な人たちは一体どうするのだろうか?最近のヨーロッパでは身障者の為にあらゆる便宜が図られていて、電車もバスも車椅子のままで乗降できるというのに・・・・・。キャンプサイトだって身障者用のシャワー、トイレが設置されていて、何人かの車椅子のお年寄りが住みついている。





12月26日夕方6時過ぎ南西の空に新月が輝いた。去年と同じ時期だったと思うに、昨年は東北に新月が昇った。

今年は史上最悪の災害の多い年だった。激動の歴史の変遷があった年でもあった。2012年は一体どんな年になるのだろうか。ポルトガルの陽だまりで平和な世界を願っている。

コメント
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