Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

キャンプ旅行 ロッシェキャンプサイト(Roche Camping)

2012-04-24 22:25:50 | キャンプ旅行 2011-2012



砂地のエル・ロシオを去って、いったんセビリアまで行き、セビリアの環状線からカディスへ向かって南下した。この道も昨年通ったところだから、特にカメラを構えることはなかったけれど、途中の遠い山並みと若草の萌えるような耕作地の色合いが早春を思わせる。

  

ミセス・ナヴィに又近道を指示されラス・カベザス・デ・サン・ホアン(Las Cabezas de san juan)の狭い通りに入り込んでしまい、亭主のぼやくこと。でも遠目には素晴らしい町だった。



カディスへ分かれる高速道路わきは塩田か湿地帯のように大小の水田様の水たまりが見え特に一つの池にはフラミンゴが群れをなしていた。エル・ロシオのフラミンゴがここまで南下してきたのじゃないかと思った。でも今まであれほど多くのフラミンゴを見たことがない。残念ながら高速で走っている車中からは写真は撮れなかった。

ロッシェのキャンプサイトはカディス(Cadiz)から20kmほど南に位置する。ポルトガルより南にあるせいか日中は気温が上がって、20分も日向ぼっこをすれば暑くて真っ赤になってしまう。この地方には冬がないのかしらと思う。きれいに耕された畑にはえんどうの芽がしっかり育ってきているし、こんなに大きなオレンジの木はポルトガルでもギリシャでも見たことがない。

  

このロッシェキャンプサイトの周辺も砂地できれいな松林がどこまでも続いて、縦横に散歩道が伸びている。この小太りのポーニーは青い目をしていて人なれしているが横につながれた番犬が吠え立てて、馬泥棒を警戒しているらしい。

  

松林が終わると膝丈くらいの草地が海岸近くまで広がり、野生のローズマリーが青い花を満開にしてミツバチを誘っている。ローズマリーはラム肉をローストするときに一緒に焼くと香りがいい。NHKの番組でハーブティーにも使えるというので束にして採って来た。

  

コニル港(Port Conil)は昨年も散歩に来たところ、向かいの灯台の辺りに野生の白い水仙が咲いていたのが忘れられない。港に流れ込む河口脇に赤さびた碇がたくさん置かれている。去年もそのまま変わっていないからもう使われていないのだろう。去年は一体何に使うのだろうと不思議でならなかったが、これは地中海独特のマグロ漁の網を固定するのに使われる。しかし多年の乱獲でマグロがほとんど捕れなくなってこの碇は捨て置かれたまま赤さびているのだ。

  

松林の途切れた広い野原一面のピンクのじゅうたんは、芝桜様の野生の小花で ”やあ今年も咲いていたのね” ととっても嬉しかった。

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