Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

キャンプ旅行 ポルトガルの春

2012-04-21 12:09:12 | キャンプ旅行 2011-2012

  

アーマセル・デ・ペラ の町からキャンプサイトは1km近く離れている。道端にはあらゆる野の花が咲き乱れている。3月はイギリスでも水仙、クロッカス、桜などが花盛りだろう。
キャンプサイトのプールも水ぬるむ季節になったとは言え、いまだ泳いでいる人を見かけない。すぐ近くのテニスコートでは元気な年寄りがテニスに打ち興じている。
さすが暑い国だからゴムの木が10数メーターに伸びコンクリートに負けない巨大な根を張っている。ゴムの木は観葉植物だとしか観念がないがこれほど大きくなるとやっぱりゴムを取るのはこの木だと思わせる。


  


  

町の入り口にカトリックの共同墓地がある。お墓を彩る花は全部造花で,生花は枯れるだけでなく残った水に蚊が湧くからオーストラリアでは禁止されていた。きっとこの国でも同じ理由だろうと思う。時に気がついたのが生前の写真を墓に貼ってあること。それも死者の若かりし頃の一番良い写真に違いない。


   

今年は2月になってヨーロッパ全体に寒波が襲った。特に地中海沿岸から中東にかけ大雪だった。ドナウ川が凍ったのも何十年ぶりだとのニュース。北アフリカでもアルジェリア、モロッコに雪が降った。今日3月19日のニュースではイランが雪に見舞われているそうだ。

昨年は2月に満開だったミモザの花が今頃辺りを金色に染めている。 きっと北ポルトガルではまだつぼみが固いだろう。南国の昼顔は濃い桜色で野原や土手を這っている。英国の昼顔にこれほど濃い色を見たことがない。

  

2-3月に満開だったアーモンドの花はもうすっかり散って、青い梅に似た実がつき始めた。アーモンドはこの地の特産品で秋に収穫される。殻をむいたアーモンドがマーケットでは1kg、6ユーロ(約600円)で売られている。
通りの家の庭の枇杷のみが熟れ始めた。まだ早稲なのだろうけど、枇杷がロンドンに出まわり出したのもここ20年以内。枇杷の実などまだまだ知らない人たちが多い。食べた後の実を土に埋めるとしっかり芽がでてくる。観葉植物には葉が大きすぎるけれど、もう30年ほど前一本だけ鉢植えにして前庭で育てていた。高さ1メーターくらいで鉢の大きさも一人では持ち上がらないくらいだった。
2週間のホリディから帰ってみると、鉢ごと盗まれていた。それまで枇杷など興味のなかった亭主が、枇杷の木を見るたび”あれはうちの木じゃないか”という。


  


サルガドス湖へは野原の細道を歩いて1時間ほど、道端や野原が野の花で彩られている。エニシダは巨大な潅木になり今が真っ盛り、白い花が雪のように咲き誇る。


  


  


  


  


   

左上は珍しい白っぽいミモザ。

この国で見られないのが満開の桜で、たまたまワシントンのポトマック川沿いの八重桜が満開なのをニュースで見て、我が家の周囲の桜に思いをはせた。


コメント
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