Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

キャンプ旅行 クォテイラ(Quartaira) ポルトガル

2012-05-01 15:12:12 | キャンプ旅行 2011-2012




今回がスペイン、ポルトガルの旅では3回目、ブルーの線は2004年10月から12月の旅でスペインは一般観光地をめぐったもの、赤の線は昨年11月から今年3月までで北スペインからポルトガルを主に周ったもので、今回は今まで行かなかったところを中心にしているが(黒線)、今いるところが昨年クリスマス、正月を過ごしたクォテイラのキャンプ場。



私たちも渡り鳥と同じで、以前に行ったキャンプ場へ行く。コウノトリは昨年作った巣に帰ってゆく。キャンパーを停めた辺りは、イギリスのキャンパーが多く、昨年おしゃべりしたイギリス人が何組もいて歓迎してくれた。クリスマスの間はキャンパーを置いたまま英国の家族のところへ帰る人たちも多い。
ヨーロッパ人のクリスマスに対する心構えは、日本人がお盆や正月に対する故郷へ帰って家族や親戚、友達に会うのに似ている。

キャンプサイトでもキャンパーやキャラバンの周りに色とりどりの電球や飾りを下げ、ポインセチアの鉢植えを並べているところもある。ヨーロッパ人にはクリスマスは25日だけでなく、12月1ヶ月がクリスマスなのだ。



  

クォテイラのキャンプ場には大きなユーカリの木が多く、その下を通るとさわやかな香りがする。12月がこの白い花の満開時期で、今が一番良い時期。
1月末から3月にかけてポルトガル、スペインはミモザの花が辺りを彩るが、このサイトのミモザはもう少しで開花しそうなくらいつぼみが膨らんでいる。


  

12月8日はポルトガルの祭日、この日は宗教祭日でカソリックのこの国では聖母マリアを祭る行進がおこなわれる。午後2時ごろ町へ出てみたがあまり人出はないし、車もほとんど走っていない。魚市場の近くの港へ行ってみると、青と白の旗で飾った漁船や、観光船が30艘ほど並んでいる。一艘の船の舳先に、花に囲まれたマリア像がすえつけられ、やたらと太った若い僧侶がバイブルを読み上げ、集まった人たちは神妙に聞いている。

  

  

3時過ぎてから船は数艘づつ港を離れ海岸に平行に走ってゆく。日本なら太鼓を叩いたり歌を歌ったりしてもっとお祭り気分が上がるだろうに、ここは何もない。堤防の突端ではお祭りに興味のない若者たちが魚釣りに夢中で、中サイズの鯖や,小鯛のようなのが釣れていた。

  


このお祭りはつまらないなと思いながら海岸線のプロムナードへ行ってみるとどんどん人々が集まってくる。
船は港とは一番遠い海岸に集まり何をしているのかが全然見えない。4時過ぎにプロムナードに集まった人たちがぞろぞろ港の方角へ移動している。船も港へ戻ってゆく。

  


プロムナードの人々の間にマリア像を担いでいる数人の男性がみえた。
海を渡ったマリア像は旧市街の教会へ帰ってゆくらしい。すごく期待してきたから、この簡単なお祭りにはすごくがっかりしてしまった。

コメント
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